機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争のお話です。
ラストのビデオレターのシーンで『バーニィは嘘をつくとき目をそらす』というのは有名な話です。
でも劇中で明らかに嘘をついた時、目を見て話すシーンの方が多いんですよね。
まず第1話、入港シーン
アニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」より引用
目をそらしたのか、パネルを見てるのか怪しい所ですが、
話してる時は100%相手の方を見ています。
ただここは完全な演技なので芝居である可能性も高い。
「あと1機でエース」という所
アニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」より引用
車ですが赤信号で停止しています。目をそらしていたのは以下のセリフ。
「バーニィも人殺したことあるの？」
「えっ……殺したかないけどな、やられる前にやらなきゃこっちがやられる。ターゲットは落とすしかないんだ」
えっ…の後からそらしてます。そのあとの「あと1機」は完全に目を見て話しています。ただこれは嘘をついたというより見栄を張った状態なので少し怪しい。
クリスの家での会話
アニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」より引用
アルが「バーニィは本物の軍人なんだぜ」といった直後に「もう除隊しました」というシーン。完全に目を見ています。兄であるという嘘も含めて普通に目を見て話してますね。ここはバーニィにしてはうまく嘘をついたところでしょう。アルが一緒だから頑張ったのかな。
大問題発言のシドニーはガルシアの活躍中になるので、どこを見ていたかは不明です。直前のカットでは目を連邦兵の見ていますが、入港時と同じでしっかり演じるつもりでやっていたのでしょう。
隊長が死んだ時
アニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」より引用
「ガンダムはどうなった」
「ミーシャが破壊しました」
「嘘が下手だな」
の所ですが、がっつり目を見ています。
つまり、
劇中で明らかに嘘を言っているシーンでは目をそらさないことの方が多い。
みんな当たり前に「バーニィは嘘をつくとき目をそらす」って言ってるじゃん。癖のごとく言ってるから気になって単品で書いてみた。
30年も前の作品ですから、監督やら関係者がどこかで話したのが始まりなら探すのも困難でしょう。小説も読んでないからそっちの可能性も捨てきれない。それにもしかしたら誰かの考察がいつの間にか常識になっても不思議じゃない年月が経ってるのよね。
結論としては、
バーニィは嘘をつくとき目をそらす ではなく
バーニィは嘘が下手 で、
ビデオレターの時は下手さが目の動きに現れている
ということでしょうね。そう考えると違和感はない。
ちゃんとした感想じゃなくてたまにこういうネタ書くの楽しい。常識に反発する中二病感と重箱の隅をつつくようなウザイオタク感あるから書いてるのは楽しいのよ。
