劇場版名探偵コナンの3作目『世紀末の魔術師』の感想です。
1999年、まさに世紀末に公開した作品です。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
キッドを捕まえようと必死な中森警部。
予告上の内容がこれ。
黄昏の獅子から暁の乙女へ
秒針のない時計が12番目の文字を刻む時
光る天の楼閣から
メモリーズ・エッグをいただきに参上する
獅子と乙女は星座でその間の時間と予想。他の予想は外しちゃうんだよね。いい感じのこと言ってたりするのに……。というか複数の答えになるパターンって、やばそうなのを間違いにしたらいいよね。まぁこの場合一番最初の時間だったわけですが……。
そんなキッドとは違ってすごく簡単なダジャレクイズ。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
博士が少年探偵団のメンバーにクイズしてました。結局灰原が答えてた。
一応正解は一番最後に載せときます。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
空中で撃たれるってかなりやばいだろ。ある程度予測できるとは言え移動標的を狙い打てるのもやばい。風でずれたら即終了なんだよね。顔面に銃弾直撃とかマジやべぇ。というかあれであんなに狙撃できるものなのか。近くで撃つ用だと思ってたんだけど……。
大阪編が終わって豪華客船編へ。
メモリーズエッグ絡みの人がみんな乗って、第一の犠牲者が出る。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
右目を撃つことからスコーピオンが浮上する。国際指名手配の殺人犯らしい。
このあたりで映画だと毎回怪しい白鳥さんが尋常じゃなく怪しくなるんだよ。でもこの怪しさには心当たりがある。今までとは違う怪しさの白鳥さんなのであった。
というかアレルギーなかったらどうするつもりだったんだろう。普通に誤認逮捕だよ。
こういう二つの事件を一つとみてしまう展開は好き。無関係が関係あるように思うと真実は見えなくなるもので……。ストレートな事件より絡み合った事件の方が好きなのですよ。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
メモリーズエッグのヒントを元に訪れた古城。シンデレラ城っぽいやつですね。日本じゃ見ないドイツ風のお城でした。地震とか大丈夫なんだろうか。海外に比べて地震とかいろいろ多いから大変なのよね。管理とかめんどくさそう、と考えてしまった。こういうの思い始めるとほんとに楽しめなくなるよ。リアルはほどほどに。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
からくりが仕掛けられていた。宝を狙うやつは許さない、ということだろう。というかこれ仕掛けなおしたのかな。いろいろトラップあると知ってるなら仕掛けなおしてても不思議ではない。その場合悪いのは誰になるのか、トラップを作った人か、自分はよけたけど仕掛けなおした人か、犯人か……。みんな悪いよ。鎖でひっかけてくれてるだけましだよね。
というかここから地下へ行ったからわからなかったけど、上どうなってるんだろう。白の中の探検はしてみたいものです。でもコナンで古城の探検だとあの老婆の話が出てくる。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
隠し扉のパスワードの話。
これはロシア語で英語にすると
The Last Wizard Of The Century.
世紀末の魔術師となる。大文字にしてるのは映画の中にそういう表記で出てきたからですよ。
ここでタイトル回収ですか。しかもキッドのことではなく普通に昔の人のことだった。その名に恥じぬからくりがたくさんありました。リアルでやるのはすごく大変そうなのがたくさん……。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
曾祖母の遺体を見つけ、メモリーズエッグを完成形にしていよいよラストへ。
ここからすごいからくりなんですよね。流石に本編で見て欲しいのでこれだけにしておこう。というかあのからくりどうなってんの。現代技術でも大変そう。金田一のトリックを実際にやるのはあったけど、コナンもやって欲しい。再現不可能なのたくさんありそう。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
スコーピオンと対峙するコナン。いや、これ絶対熱いだろ。会話どころじゃねぇよ。こんなに燃えてるところで戦えるかよ。さっさと逃げろよ。
とかいろいろ考えてしまいますが、カッコいいのでいいとしよう。やはり炎の中に居るのはカッコいいんですよ。できるかどうか、リアルかどうかよりカッコいいかどうかが大事です。
最後にキッドが新一のフリをしてコナンを助けてました。ハトを助けてくれたお礼だと……。蘭姉ちゃんがピンチにならなかった分コナンがピンチだったか。撃たれかけたんだけどその程度はピンチと言えないのよね。
映画『名探偵コナン 世紀末の魔術師』より引用
博士のダジャレクイズの答えです。いやぁ、どうでもいい。
歴史上の人物をモデルにしてるのは初なんですね。しかも遺骨の見つかっていない最後のロシア皇帝の第三皇女が生き延びて日本に来ていた……という設定。残念なことにこの作品は1999年公開で、第三皇女マリアの遺骨は2007年にロシアで見つかったようです。
こういうその時代だからこそできた作品、好きです。はっきりわかると妄想の余地がなくなったりしますからね。やっぱりいろいろと楽しめる状態の方がいいのよ。知らない方がいいことがあるというか、わからないままの方がロマンがあることもある。