今日は2021年8月13日金曜日なので13日の金曜日PART2の感想です。
正直言うとあんまり好きではないかな。時代的なものもあると思いますがもっとこう……被害者が怯えて疑心暗鬼になる方が好きなタイプなので1も2もあんまり……という感じです。
前作を生き延びたヒロイン
精神的なダメージを受けたため療養していたが……大量の血痕を残して失踪する。これもホラーの基本を押さえた襲撃方法よね。怖い怖い……ときて安心させて叩く。どこでホラーの基本が出来上がったのかは知らないけど、基本過ぎる。このあたりがスタートなら始まりとして素晴らしいと思う。
なんか女優さんが熱狂的なストーカーに追われるようになったからこれで引退したとかいう話があったけど本当だろうか。実際あったとしても不思議ではないよね、熱狂的なストーカー。80年だと個人情報保護とかないようなもんでしょ、アメリカだけど。広いから逃げようと思ったら逃げられそうなのはいいよね。
そして5年後、死にそうなバカップル登場。
マジでこのカップル一人目だと思った。登場の仕方からアホだしいちゃついてるしもう死亡フラグしかない存在なのよ。そしたらまさかの一人目でびっくりした。前作にもいた謎のことを言う老人、左の人なんだけど、これが一人目。様子見に来たところを始末されてしまった。普通に死ぬと思ってなかったからびっくりだよ。これは完全に意表を突かれた感じ。こういう老人は生かしておくのが基本だと思ってたよ。
本気でこのバカップルが一人目だと思ったんだけどな。ホラーものでいちゃつくカップルが殺されるのは基本だから完全に最初だと思った。まぁ、一人目と二人目を除くと全員いちゃついてるやつらなんだよね。そう考えると順番なんて関係ないか。
今回の犠牲者。
と言いたいところだが、助かるのもいる。一部がバーへいってしまうから死ぬのは一部なんだよね。それがちょっと……という感じ。個人的には参加者は徹底的に始末して欲しい。無慈悲に全員殺り切るくらいがちょうどいい。この作品があんまりと感じる理由の一つだろうね。やっぱり全員始末してなんぼよ。
キャラ多くて消化しきれないということはなかったですね。基本的にやられるやつがメインになるから他のはおまけよ。おまけが多いだけだあらあんまり気にならない。
登場した瞬間にわかる生き残る女の人
これははっきりわかったし当たった。これ書いてて思ったけど、髪色が答えなんだよね。登場した瞬間に生き残り確定がわかったのはそういうことだったか。たしかに髪色が前作の生き残りと同じで、この色の女の人はこの人しかいない。これがある意味ヒロイン像ということかな。アメリカの……というよりは白人のということでしょう。公開が1981年だから白人のヒロインにしたと考えれば違和感はない。
車の調子が悪いんだよね。これは確実に逃げようとして逃げられないやつ……と思ったらその通りだった。この辺は伏線というより丁寧に置いていた感じがする。こういう違和感のない展開は好きな方かな。あんまりわかりすぎるのは嫌だけど、意味不明な展開よりは好き。
前作の悲劇の地に行こうとして警察に見つかるバカップル
もう完全に被害者ムーブなのよ。こんなことしてまだ無事でいるとか思わないよ。しかもこの時もう一人目が殺害されてるからね。二人目になるかと思ったらならないからびっくり。二人目が警察官だった。一人目二人目に関しては完全に予想外だった。これはこれで面白いというか、ジェイソンが邪魔者を全部狩るタイプだとわかるからありがたい。謎の影追いかけた時点では死亡6割、死体発見4割って感じだと思った。普通にジェイソンの家見つけて殺されてましたね。シンプルにハンマーの後ろで頭蓋骨壊されてた。この道中で出てくる水たまり、これが後半で逃げるときにも出てくるんだよね。それで道がわかりやすいというか、ジェイソンの家に行ってるということがわかる。ほんとしっかり置いてある作品だよ。
一組目のカップル
あのカップルじゃなかった。なんか露出狂と変態の二人が最初だった。動物用の仕掛けに引っかかった時点ではどっちが先かわからなかったな。つるされた方が死にそうだけど放置の可能性もあったんだよ。普通に男の方からでしたね。戻ってきたと思ったらジェイソンで叫びながら殺される展開もあるかと思ったんだけど、大人しく連続で殺されてた。
開幕からいちゃついてたもんね、この二人。終始男の方がちょっかいかけてたようにしか見えなかったけど。最初の飛び道具はいたそうでちょっと引いたよ。露出多めの女の人だし当たったの痛そうだった。
次なる犠牲者。
5人目と8人目ですね。右の子が所謂勝負パンツ選んでたんだけど色が地味だった。もっと派手なので行くと思ったけどそうではなかった。なんかウィキに処女って書いてあったけど処女ビッチくらいの勢いあったよ。下着を選んだり着替えたりするところが他のと違うくらいだったな。正直見てるだけでは気合い入れた程度にしか思えなかった。というか車いすの男の方よ。顔面に叩きこまれた後階段落下とかかなりきつい。車いすってだけでも行動制限あるのにすごいことしてくるな。ガッツリ顔面に叩きこむとはすばらしい勢いがある。こういうはっきりした感じは好きである。
奇襲攻撃だった男と違って女の方は見つかってからしっかり倒しに行ってた。ちょっと恐怖を感じる時間があったし他の遺体を見つける恐怖もあった。男のパニックは見たくないから女の方をパニックにさせたのは大正解だと思ったよ。
意外と生き延びたカップル
結局死ぬんだけどね。6人目と7人目まで生き残るとは思わなかったよ。9人目が行方不明で終了だから割と生き残ってるのよ。初登場時は最初に死ぬと思ったのになぁ。
行為中に仲良く串刺しにされましたね。ヤってるやつがベッドで死ぬのは全作からよ。というか前作は行為中もベッドの下に待機して、一人になったところを殺ったっぽいから狂気度は母親の方が上。シンプルに奇襲だからあんまりだった。普通に武器とる所もゆっくり近づくところも見えてたからね。車いすの方が奇襲してたし、これは“ようやく死んだか”という感じにしかならなかった。
チェーンソーで攻撃されるジェイソン
木を切ってるところで使ってたの見て武器に使わないかな、と思ったら使われてた。そして普通に負傷してた。これ一番殺意高い武器でしょ。殺意だけで行ったらジェイソン越えてるよ。普通に手足くらいなら切断できる武器だからね。ジェイソンじゃないと死んでるでしょ。音するってマイナスはあるけどそれ以上の破壊力ある武器だよ。ほんと恐ろしい。一番怖い攻撃武器だった。
そう考えると刃物ってわかりやすいけど平和よね。切るか叩くかだけだし生き残る可能性も高いし。いや、チェーンソーが尋常じゃなく恐ろしいだけで刃物も恐ろしいことには変わりないんだけどね。
心理戦にでるヒロイン
ジェイソンのうわさを聞いてジェイソンがどういう人か分析してた結果、ママに成りすます作戦を行った。これはいい展開、単純な対決より面白い。バーで考えてた時は何でここまで考えてるんだろう……って感じだったけどそういうことだったのか。いい加減に考えてた男にはできない作戦だわ。備えあれば憂いなしって感じがして好き。実質ミイラ見て髪型整えたりそこにある服着たりでかなり精神的にも削られる行動だけど生きるためなら何でもやるんだろうね。パワータイプのジェイソンに心理戦仕掛けるのは緩急をつける意味もあってすごく楽しめた。ここが一番好きな所かな。
まだシンプルなジェイソン
体は大人頭脳は子供なんだよね。単純な子供だからなりすまし作戦にも引っかかる。単純ゆえの怖さもありながらせめて来る感じだった。1作目はほぼ登場せず、2作目でようやく殺人始めるけどまだホッケーマスクじゃないんだね。そりゃ最初から出来上がったりしないよ。徐々にできてくるものだしこれくらいがちょうどいいと思う。シンプル過ぎて逆になんかあれだけど。
というか倒した時に顔見るなよ。なんで余計なことするんだよ。顔見た瞬間に“実はジェイソンは参加者でした”とかあるのかと思ったよ。まぁそんなことはないんだけど。容姿的な特徴すごいしそれがいろんな原因にもなってるからなりすましとかはないんだね。そういう意味では難しい作品よね、登場人物の中に犯人隠せないんだから。確実に外に居るって時点で脚本の自由度削られるわけだから大変な部分もあるはずなのよ。制限された中でどう展開するかを考えた結果、なりすましが出てきたのかな。そう考えると素晴らしい。
扉閉めずに走り出す救急車
これ現代日本じゃありえないでしょ。まぁ81年公開だしその辺軽かったよね。というか20年前でもゴミ収集車の後ろの人が乗ってるのは基本だったけど、今は座席じゃないとアウトなのよね。いろいろとめんどくさい世の中になったものだ。便利さ優先でもいいと思うのに。
男性行方不明であの女の人だけが生き残った感じ。後、バーにいったメンバーも生き残ってるね。正直皆殺しにして欲しかった。これだけは心残りかな。
前作見た時にも思ったけど、やっぱり疑心暗鬼したりするところが好きだからこういうのはあんまり好きじゃない。もっと殺人が明らかになっていろいろ言い合って欲しいのよ。奇襲でバレずにやってるのはあんまり……。殺される順番が想定外だったのは楽しめたし、なりすましとか楽しいのもあったから、前作よりはこっちの方が好きかな。
次回の13日の金曜日は2022年5月13日です。このブログが続いていたら感想を書くと思います。
本記事の画像は映画『13日の金曜日PART2』より引用しています。