【10周年記念】仮面ライダーオーズ　復活のコアメダル　感想【否定派】

話題の問題作を確認しました。

ゴーカイジャーで戦隊復帰、オーズで仮面ライダー復帰したリアタイ勢でございます。

まず、不祥事もなく健康で10周年記念作品に出演されたオリジナルキャストの皆様に感謝したい。10年経ってオリジナルがしっかり揃うとか本当にありがたいのよ。555とか響鬼のようにどうにもならないのもあれば、不祥事とか宗教とかいろんな理由で厳しそうなのもあるからメインキャストがしっかり揃ったことはほんとに素晴らしいと思う。これは本当にありがとうと伝えたい。

そして問題の内容です。

なぜか復活した800年前のオーズについては誰も疑問に思ってないと思う。どうせ会長がなんかやったんでしょ？人工グリードとか作ろうとしてたところもあるし犯人は会長。間違いないですね、これは。

こういう説明不要なところをすっ飛ばすのはアリだと思いました。あの作品でやらかすのマジで会長なのよ。21メダルでもやらかした前科あるからね。

21メダルは劇場で見たんですよ。手を繋ごうマツケン×仮面ライダーサンバがまさか本編ラストに活きてくるとは思いませんでしたね。やっぱり映画は劇場で見てリンクさせる方がいいと感じた作品でした……ということを思い出した時に気づきました、

映司…手つないでなくね？

昔は届かなかった少女に手が届いた……だけですよね。あのラストと映画を経てどうしてこうなった……。

どうしたと言えば知世子さん、あの人は何があろうとクスクシエの営業をする強い人だったはずなのよ。過去に行っても、隕石の被害を受けても、対応してきたのよ。なんで世界に飲まれてしまっていたのか。どんな状況であろうと営業第一で人間万事塞翁が馬という感じにうまく生活してた人が普通に戦闘してんだもんなぁ……一番キャラ崩壊してた気がする。

グリード(人間態)の出番が少ないのは仕方ないと思う。ウヴァさん大活躍だったけど1時間じゃあの程度が限界でしょ。その辺は理解してるのよ。

やっぱり理解できないのはラストよね。個人的に映司が死ぬという展開自体はアリだと思う。ただ10周年記念でやっていいことじゃない。個人的にこういう記念作品はお祭り的なイメージだからお葬式やっちゃダメなのよ。これは個人の感覚なので人それぞれだと思う。

続編としてみた時も疑問です。やっぱり手をつないでいないという所が大きい。あと映司がアンクを憑依解除する必要がないというのが大問題。アンクがお兄さんに憑いたのは落下してくる車からよけるため。つまり、お兄さんは怪我してないしアンクがいなくても問題はない。TVの時は死なせないためという理由があったけど今回ないよね。あの時のように今度は映司を死なせないために映司に憑依した状態でラストを迎えることもできたはず。映司は瀕死の重傷で現代医学では治せないから方法が見つかるまでアンクが憑依したままいてもよかったのよね。

自分の手が届いたことに満足するのはわかるけど、映司の欲望はそんなもんじゃないと思う。「昔は届かなかった手が今は届く、ならもっともっと多くの人を助けよう」とかそういうタイプだと思う。映司の欲望は普通じゃなくえげつないくらいに大きい。その欲望の大きさもなかった。個人的にはここが一番納得のいかないところ。映司の欲望なめんじゃねぇ！という気持ち。

どうでもいいけど助けた少女が最後に出てくる時、少女は汚れてるのに母親が完全新品でちょっと面白い。

映司が死ぬこと自体は否定しない。そういうラストがあってもいいと思う。例えばパラレルな、アナザー的な位置で本編とは違う道に進んだ時のラストとして映司が死んでアンクが活きる道に行くのは全然あり。

死ぬ理由がしっかりしてればいいのよ。子供を守って死ぬのはアリだし映司ならリベンジ成功という意味もあるしそれ自体はアリなの。ただアンク憑依という生きる道を捨てたということが理解できない。個人的にあそこで突き放したのが最低なポイント。本編ラストはもうアンクのメダルにヒビ入って助からない状態だから仕方ないんだけど、今回の映司は違うからなぁ。

アンク復活の代償がいる、というのもわかる。ただ映司は死にかけの状態で願っただけで等価交換的に映司の命を捨ててアンクを呼んだんじゃないし、アンクを呼べても呼べなくても映司は死ぬほどの攻撃を受けてたのよね。だから映司の死はアンク復活の代償とは違うと思う。もうすぐ死ぬ運命にある映司の命でアンクの長寿を手に入れたってのは代償としてはおかしい。そもそも800年前のオーズたちは何の代償もなく復活してると思うんですよ。