シニャの趣味部屋

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【ゴミ人間】映画『えんとつ町のプペル』感想【無料公開中の絵本も読んだ】

話題も去った気がするので見てみた。まぁ……そこまで悪くないけどいいとも言えない感じかな……と映画を見た時点では思ってました。

 

ゴミ人間が現れたところから物語は始まる

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ハロウィンに出たからみんな仮装だと思ってた。まぁハロウィンの日なら何がいても不思議じゃないよね。孔明もハロウィン参戦してたし、メイドラゴンでもコミケ異世界の姿でいたりしたし……ゴミ人間がいてもいいだろう。

ゴミ人間とかいうシンプルな名前好き。この人の原動力とかいろんな部分には謎もあるんだけどその辺は絵本が元なので気にしない。まぁこの辺はスルー対象という感じですね。

 

一瞬だけ字幕がおかしくなる

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ここまだゴミ人間なのよ。ルビッチと出会ってプペルという名前を貰う。それまではゴミ人間なのに字幕がプペルになってた。これは単純なミスだろうね。まぁ“ゴミ人間のうめき声”って字幕はパワーあるよ。というかゴミ人間という単語自体がパワーある。あえて選んだ感じはするんだよね。

ゴミと一緒に運ばれて行って焼かれかけてた。最初の掴みのアクションシーンですね。ただゴミ処理の方法という問題が残るのよ。後半で川に流れたブレスレットを探しにゴミ山に行くんだけどさ、最初のゴミは焼いてるんだよね。焼くゴミと焼かないゴミの定義とは何か。たぶん「不燃ごみが混ざってる」というゴミ人間の言葉が答えだろうけど、川に流れたものを分別せずに放置ってのが気になる。

 

こちら主人公のルビッチさん

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父親が行方不明で母親も体が悪く車いすだからルビッチが働くしかない。えんとつ掃除でお金稼いでました。危ないのわかってるのに子供働かせる時点で結構危険な気もするんだよね。まぁそうしないと生きていけないから仕方ないんだろうけどさ。

父親の紙芝居に出てきたプペルという名前をゴミ人間にもつけてた。紙芝居くらい自由にやらせてくれたらいいと思うんだけどな。紙芝居というのも時代遅れという印象を強くしてしまう。現代に紙芝居とかほぼないもんね。コロナ禍関係なく子供が触れないところが出てくるのは気になる。かといってこの世界でスマホとかはないからなぁ。そこのバランスは難しい。

 

好きな会話

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「だから結婚した」とか返してた。なるほど、似たもの夫婦ってことね。自信満々に返すのいいよね。

お母さんの体が悪いのは煙による公害であるという話なのよ。これも時代遅れ感を強くする。公害が問題になってた頃なら目立ったけど、現代は森林破壊を通り越して海洋汚染だからなぁ。時代遅れの問題提起みたいな感じになってしまってる。やっぱりその時代に合わせた内容の方がいいのよ。

 

現代に合ってそうな圧政野郎

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“外の世界なんかない”と情報統制して異端者を見つけ出して処分するやつら。これはすごく現代的、というか2022年3月以降ならすごく強いネタでもある。やっぱりいろいろと自由に発言できるって良いことだよね。政権叩いて問題ない時点で結構平和なのよ。

元々腐敗した国から逃げてきた人が隠れるために煙で覆ったのにいつの間にか閉じ込めるために使ってた……という話。そもそも煙がある時点でそこに人いるのモロバレなんだけどその辺大丈夫なのだろうか。電気ついてる、メーター周ってるとかそういうレベルでバレる気がする。お金周りも設定自体はアリなんだよ、ツッコミどころも多いけどちゃんと調理すればおいしくなりそう。ただ時間なくてあんまり触れられてないのが残念。

 

空へ行こうとするルビッチと援護してくれる人たち

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仕事仲間が援護してくれてた。最終的には民衆も入ってきた。この圧政との戦いもちょっと薄いのよ。やっぱりいろんな要素を入れすぎて器用貧乏になった感じがある。

「煙はなんで上に行くの?」で熱の説明を入れてからの気球とかしっかりと置いてある部分もあるのよ。気球のシーンはラピュタ的な感じもあったけどさ。まぁあれは有名すぎるので真似た方がいいまである。

 

めでたしめでたし

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空に上がったルビッチが爆弾で煙を吹き飛ばして星空を見せたことで煙は終了。外の世界があることを話すということになったそうな。

 

気になるポイントとしては

  • 時代遅れ
  • 器用貧乏

の2つだろうか。時代遅れは煙による公害問題とか紙芝居。この作品が数十年前の物なら納得なんだけど21世紀の作品とは思えない古さがあるんだよ。ネタは鮮度が大事なのよ。まぁ古い作品には古いなりの良さもあるから完全なマイナスとは言い切れない。

器用貧乏はいろんな要素を入れすぎて薄味になってる所。映画ならもっと削った方がいいし、削れないならTV放送的に全12話とかそういうのでしっかりやった方がいい。TVシリーズを総集編にした映画、という感じがした。

いいたいことはわかるんだよ。夢と行動の話みたいなもんだしさ。そもそもそれも割と使い古されたネタだから目新しさがないとなぁ……。

やっぱり映画でこの量をやろうとしたのがそもそもの間違いな気がする。全12話とかそういうのでやればしっかり掘り下げられるしもっとよくなったと思います。

 

と、映画を見た時点では思っていた。絵本が無料公開中だったので見てみた。

大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野)|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。

めっちゃシンプルやんけ。絵本の方がいい。圧政も公害も町の人に見せるのも全部映画の追加要素やった。それは追加しすぎや。どう考えてももっと削れたと思う。シンプルに絵本の内容を少し色付けて映画にすればよかったと思ったよ。時間も60分とかでもできたやろうしもっといい方法あった気がする。

 

結論、映画より絵本をお勧めします。