映画『アルゴ』の感想です。
1979年に発生、81年に解決したイランのアメリカ大使館が占拠された出来事を元にしたアメリカの映画です。
本記事の画像は全て映画『アルゴ』より引用しています。
おそらく実際の映像。
冒頭、民衆が大使館に押しかけてくるところから始まる。ここはたぶん実際の映像だと思う。画面が違うんだよね。
こっちは普通の状態。映画サイズがテレビサイズかということもあってわかりやすくなってる。もちろん冒頭とラスト以外にはない。うまく合わせて使っていました。
突破してきたときののんびり感と緊張感の差よ。電話の先の相手は本当に何も考えてなさそうだった。現場じゃないと……というか命かかってないとわからないこともあるんだろう。
そして兵隊さんの撃てない銃よ。もう囲まれてるし一応武装あっても戦闘になったら勝ち目ないから何もしないのはわかる。あの数は重機関銃レベルでないと押し負けそう。一時的に勝っても数で負けるし負けたとき死ぬことになるから少しでも生きる方を選ぶのは当然だと思う。現地政府が助ける気ないんだから仕方ないね。
一人乗り込むことになった主人公。
実際は二人いたんだっけ。まぁそういうのはどうでもいいかな。救出のための偽映画『アルゴ』を立ち上げてスタッフとして逃げ出すことになった。タイトルはここからきてる。
話し合いやら「あんたはプロデューサーには役不足」的な発言があるのは面白かった。実際の映画の方はどうなってるのか気になるレベルであった。あくまで偽物でうまく組み立てるだけだからね。ハリウッド映画を作る映画……探したらありそう。
入国したら入国したで脱出した人たちとのバトル。非協力的なのもいたりいろいろあるのは映画だからだろうか。このまま残って捕まるわけにはいかないので協力的になってた気がする。まぁその状況になったことないからわからないけど。というかそもそも脱出を選んだ時点で判断能力あるのよ。仕事で動けない人もいたんだろうけどさ。
市場を見に行って囲まれるのほんと楽しい。実際はしてないということだけど、あぁいう必要な行動取ってピンチになるのは好き。必要ない行動とってピンチになることも多いからね。
シュレッダーにかけた機密書類は子供たちの手で復元された。
79年のシュレッダーだからそんなになんだろうな。現代のシュレッダーだと無理そう。時間もたっぷりあるし情報回収は余裕そうです。
脱出作戦開始したころにちょうど顔がバレるんだよね。ここはもう映画だとわかる。こんなタイミングよくわかるかよ。
というか空港のはもう全部映画でしょ。チケット含めてこんなタイミングではないよ。
そして空港で疑われるたので映画の説明をする。
ここで一番乗り気でなかったのが頑張る。王道のツンデレという感じで好きではある。離陸の時間に間に合うかどうかが映画的であった。ラストシーンに向けてピンチを演出する感じ。
離陸する飛行機を追うパトカー。
これは完全に映画。緊張感を高める演出なのだがちょびっとやりすぎな感じがしました。若干トイストーリー思い出しましたからね。
そして脱出後にニュース映像が流れる。
これもうまく合わせてた。冒頭とここだけなのよね、実際の映像つかったの。
映画としては緊張感もあって面白かった。ただ、占拠ではなく脱出作戦についての映画なんですよ。
“占拠した出来事を映画にした”って認識で見たからちょっとがっかりだった。脱出の出来事を映画にした、という認識で見れば大丈夫です。
実際の出来事を軽く説明すると、イランから逃げた人がアメリカに亡命してその人を返せって言って人質とったけどその人が死んでアメリカの大統領も変わったから解放することになった、という話。人質救出の軍事作戦はトラブル多発で失敗したそうです。正直こういう話が見たかったのでちょっと的外れ感はあった。事実を元にした映画は見たいものとずれることがあるから注意が必要ですね。