シニャの趣味部屋

アニメにガンダム、時々映画。好きなことを好きに書いていくだけのブログ。

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【戦争映画】父親たちの星条旗 感想

戦争映画ウィーク第4作目は『父親たちの星条旗』。これは映画館で見てます。それ以降は見てないと思う。戦争というよりプロパガンダとその後みたいなところある。

基本的に3つの時間軸で物語が進んでいく。硫黄島での戦い、直後の英雄扱い、現在(息子視点)で流れるけどまぁ違和感なくわかるよ。PTSDでフラッシュバックする感じで過去が出てくるからかなりわかりやすいと思う。

 

一枚の写真によって踊らされる軍人と家族のお話でもある。

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成長したらわからんでしょ。みんな同じ服を着てるのにお尻で見抜く母親の強さよ。まぁこれは映画仕様でしょうね、さすがにこの写真だけで特定できるのはヤバイ。しかもこの判断が正しかったという罠。この写真と名前の話でごたごたするんだよ。

 

訓練風景とかあるけどまぁ普通に訓練してた。当時の日本軍はまともに訓練してたのか不安になるよ。取り扱いと最低限のことだけ教えて現地に送ってそうだもん。45年だともう末期だから負け一直線よね。調べたら2月19日から3月26日までなんだけど、旗を掲げてから戦いが終わるまでを知ってるということはプロパガンダは4月以降ってことなのか。

 

現地に到着した兵士たち。

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艦砲射撃やばいし空爆すごいしでもう焼野原。野原じゃなくて砂漠の方が近いんだけど。枯草とかは残ってたから焼夷弾系ではなかったんだろう。滑走路としての利用を考えてたからそこまでガッツリ潰すことはしなかったのかな。硫黄島の戦略的な価値については明日にしようかな。これ見たら次に見るのは決まってる。

船から落ちた人が助からないのも悲しい。スクリューでミンチかと思ったけどそこまでひどくなかったのね。みんなで行動してるから止まれない。兵士一人の命なんて戦場では安いものなんだということでしょう。助からないとわかった時に笑いが消えていくのがいい。

 

上陸作戦開始。

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毎回思うんだけどこういう時って盛ってると思うの、いすぎでしょ流石に。

硫黄島の戦い - Wikipedia

正しいかはわからんけど簡単に入手できるのでウィキ情報から、

2月13日、海軍の偵察機サイパンから北西へ移動する170隻のアメリカ軍の大船団・艦隊を発見する。

盛ってなさそう。アメリカには物量あるから大量投下できるんだろうな。今も昔も軍事力おかしいしありえたのか。しかし空爆でダメージ与えきれないのはきついな。最終的には歩兵が必要になってしまうんだね。戦車も単品じゃ無理あるし随伴必須だったりするし、役割分担の必要性ということかな。

 

狙われる米兵

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こういう狙ってるのホラー感あって好き。日本側のは一切描かれないのは完全にセットだからだろうね。最初からセットにしておけば役割分担できるというもの。そもそもこの作品が戦闘よりプロパガンダ中心だから戦闘自体はもう一方を見るしかないのよ。

最初上陸兵って嫌だろうな、確実にやられるもん。機関銃もあるし有刺鉄線もあるという地獄よ。艦砲射撃とかでかなりマシになっててもキツイもんはキツイ。ほんとにどんな気持ちで上陸するんだろう。最初とかほぼ撃たれるの確実じゃん。戦地に行く時点で死ぬ確率あるんだけどさらにやばいよね。たしか横山三国志で「一番乗りには褒美を与える」みたいなこと言ってた記憶ある。土嚢投げ込んで埋め立てて乗り込む時に人の数で押し込む作戦をとった時だったはず。現代にそういう報酬ないだろうし、どんな気持ちで逝ったんだろう。

 

写真の人はだれかという話に、

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現場にいたからわかってるんだね。この人がかなり独特だった。インディアンで差別も受けるし茶番には付き合いたくないっていうし独特過ぎた。酒売ってくれないから暴れるけど吐いてたシーンあったよね。あれは電車酔いなのかな。確か純血の黒人と白人に飲めない人はいないハズだから酒ではないと思う、すっごい酒っぽいけど。

真面目なんだよこの人。生き方が下手って感じはあるね。もう少しうまく乗ろうよ、とも思う。そういう意味では伝令役で偶然現場にいたのにプロパガンダをやり切った人の方がうまいんだよ。まぁ人気が即終了したことが誤算っぽかったけどね。結婚までしたのに即一般人とは何とも可哀想な。話題になってる時だけだよね、みんな見てくれるのは。

 

硫黄島の英雄とまで言われてた

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いろんな茶番してたけど、一般人の認知度は低かったっぽい。今ならネットですぐだけど当時はそんなになんだろうな。ローマの休日では新聞記者すら姫の顔知らなかったし、“英雄がいる”ということとあの写真は知ってるけど顔は知らないという感じなんでしょう。

茶番(プロパガンダ)に付き合わされまくるという悲しさ。戦場にいるより楽な仕事なんだろうけどそれでも嫌なこともあるだろう。イチゴソースかけるとか単純に血で本当にセンスを疑う。チョコだけでよかったではないか。というかあの写真は兵士なんだしそれを食べるとかそういう発想はヤバイと思う。

 

プロパガンダの理由はお金

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まぁそんなもんだよね。戦争しててもうお金ないから国債を売りまくれという話。伝令役は伝令であることをしっかり伝えた上で売ろうとしてたからちょっとはまともな人なんだろう。あんまり汚い人間だと完全にアウトって感じになっちゃうからね。戦争は金食い虫ですからね。米軍は遺族年金的なので大変なことになってたはず。単価高くても傭兵雇って死んでもらった方がその後のお金がかからずに安く済むという悲しさ。やっぱり人の命が数字でしかない世界なんだよね。まぁコロナ禍の日本も数字でしか見てない状況だけどさ。国債も時期に返さなきゃいけないんだけどその辺どう考えたんだろう。勝って奪えばいいという感じかな、もう日本には何もないのに。まぁナチスの結果、奪いすぎるのもダメという流れになったのはこの先だからまだその思考があってもいいのかな。終戦絡みの話はよくわからん。

 

最後の一枚はわかりやすいやつ。

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タイミングよく1本目がはけていくんだよね。だから2本目だけが真実のように見える。しかも真実がわかった時に母親たちにも連絡が行く。兵士だけじゃなく遺族が踊らされるということでもあるのよ。この辺も割と好き、翻弄される人間たちって感じがして。

結局インディアンは野垂れ死に、伝令もなんとか仕事を見つける感じだった。英雄も戦争が終わればお払い箱ということだね。この作品自体戦争で翻弄される人を描いた感じもあった。戦闘だけじゃなくそういう視点の作品も割と好きだったりする。あとは一般人の乗り換えの早さよ。本当に流行り廃りが速攻なんだよ。現代ほどじゃないけど終戦だと戦争のことはもう過去になりそう。

 

公開時に映画館で見てから2度目の作品でしたが、割と楽しめたかな。当時は高校生だったし戦闘少な目だからあんまり楽しんでなかったんだろう。人の心の問題とか、母親側の目線とか考えられるようになったら楽しめる。

さて明日はもう一つの作品、『硫黄島からの手紙』の感想です。

 

本記事の画像は映画『父親たちの星条旗』より引用しています。