シニャの趣味部屋

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【戦争映画】ヒトラーの忘れもの 感想

戦争映画ウィーク3日目は『ヒトラーの忘れもの』です。これは実質戦後ですがちょうどいいのでここに入れておきました。

敗戦国の兵士の末路という感じがあって作品としては好きな方ですね。悲壮感はあるけど思ったよりマシな感じなんだよね。そこまでグロいのもないし、ひどすぎないし最後一応希望あるから見やすいと思います。

 

ナチスが埋めた地雷を撤去するためにかり出されたドイツの少年兵。

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少年兵によるデンマーク海岸の地雷撤去がメインですね。捕虜の労働は条約違反ですがそんなことどうでもいいのよ。戦争の後だし条約なんてあってないようなものよ。開幕からドイツ兵ボッコボコだからね。抵抗しても無意味ということをわかってるから何もしない。一時的にやり返して勝っても結局負けるの目に見えてるからね。よくて銃殺、普通に拷問コースがあるから無抵抗の方がいいこともある。

 

少年兵ということでそんなに経験もないので地雷撤去なんてしたことあるのも数えるほど。撤去方法教えてる時も虐待入るからね。これなら軽い方ではないか、と思ってしまうくらいの攻撃だったけど。

そして油断した瞬間に爆発する。

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やはり油断をつくのは定番か。この前の人がすごいやばそうだったからそろそろと思ったんだけどその通りとは。地雷の解体は簡単だと思った。キャップ外して信管を抜くだけ……文字で書くと本当にそれだけなんだよ。でもちょっとミスったら爆発する危険があるから緊張でミスるんだろうなぁ。手の震えは大敵だと思うよ。慣れてきたときの油断とかも考えたら本当に尋常じゃなく大変そう。信管抜くときも下手に衝撃与えたら爆発するし、爆発の中心点に手があるということは体もすぐそばだし爆発したらただでは済まない。

当時の地雷はどんな威力だったんだろう。戦車破壊する目的だったのかな。なんか負傷させて戦力を削るために殺さない程度の威力になってるやつとかあるじゃん。あぁいうのだったら余計にえぐいんだけど。この作品見るに殺す目的の地雷っぽいね。第二次大戦後のゲリラ戦で発達したのかな。1人殺すより1人負傷させたら手当で数人削れるとかいう非道な作戦。まぁ戦争自体人道無視だから仕方ないか。

 

少年兵は浜辺で任務を行う。

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15~20cmに埋まってるから斜めに刺して見つけるんだね。こうやって探すのは知らなかった。斜めにやればだしかに真ん中を刺す確率は低いし見つけられる。でもこれでガッツリ爆発させることもあっただろうな。刺す間隔間違えてもダメだしかなり神経使いそう。

見つけたら見つけたで信管抜かなきゃいけないしそれもまた怖いからなぁ。この作業ずっと緊張してないと死ぬから本当に大変そう。平和な日常生活では考えられないくらいの精神力が必要だと思う。そもそも戦争経験した時点で相当精神力鍛えられそうだけどね。そんな鍛え方はしたくない。

 

ドイツ兵と言うことで人間扱いされない

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2日どころじゃなくメシが用意されてない罠。完全に人間扱いされてないんだよ。そしてこれで体調不良になって初の犠牲者が出る。グロい所と言ったらここくらいだったね。両手が地雷で使えなくなっただけでした。焼けて大変なことになってるんですけど。もっと地雷で悲惨なことになると思って見てたのでちょっとよかった。

ここ水あるとはいえ海水だから飲めないんだよ。そういうのも大変だろうなぁ。昔ホームセンターのバイト中に極限まで喉乾いた時にカブトムシ用の樹液みたいな液体のエサすら飲みたいと思ったからね。ご飯抜きならいろんなもの食べてそうで怖い。

作業員としてみてないからこういう対応になるんだろうね。1日1食くらいは用意すると思うんだよ、作業のためなら。戦後まもなくで補給とかもちゃんとしてないだろうから大変な部分もあるんだろうけどさ、ちゃんと働かせないと地雷撤去できないという大変なことになるからちょっとはまともにしたほうがいいと思ってしまった。

 

空腹すぎて家畜用のエサを盗み食いして腹を壊した少年兵たち

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この人も兵士に「ざまぁみろ」的な感想だった。侵略された国のひとからしたらそうなんだろうな。あれだけの地雷を埋めた場所の近くに住んでたなら確実に被害受けてるし、家畜とか勝手に食われてそう。そしてこの感覚が残ると差別は消えないんだろうな…とも思った。これだけ近距離でやり合ってたらそりゃ差別もするよ。嫌いと言うレベルじゃないからね。親から刷り込まれたらそういう思考になるし、今EUでまとまったのもよくやってると思ってしまった。“あの国と一緒は嫌”ってのめっちゃ出そうだもん。やはりお金はすべてを解決するということかな。

ここで撤去の効率が落ちると判断した軍曹がご飯を用意して何とか普通の食事にありつける少年兵。やっぱり地雷撤去が優先という判断が強い感じだった。他の兵から虐待された時も地雷撤去を理由にかばってたからね。みんなあっさり引いたのも自分が地雷撤去するの嫌だからでしょう。そりゃやだよ、嫌なことだから捕虜にさせてんのよ。だからこそ食料は必要だと思うんだけどな。

 

そして意地悪な地雷で悲劇が始まる

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これは撤去する時のことを考えた地雷なのかな。連合兵が撤去する時に死ねってことで連動させたんだろうか。1個取り除いて回り掘って気づいたのは有能だった。でも気づかないこともあるよね。そして双子の兄が木っ端みじんになってしまった。

慣れてきたときが一番危ないというのはよくあることで、しかもこんなトラップまであるとは思わないよ。埋めることもやってればわかるんだろうけど、子供だから埋める側にはいなかったんだろうね。それで油断してドカンと逝ってしまった。

走り回って大丈夫なのかと思ったら普通に止められてた。やっぱいり大丈夫じゃなかったのか。でも双子の兄がなくなったら走り回るよ。この辺は理性を越えて感情で動いてる感じがあってよかった。伝えたいことは内容より名前読んでからの方がいいんだよね。誰でも自分の名前だけは地獄耳の反応になるから何か伝えるときは名前呼んでからの方がよかったりする。

 

仲良くなる軍曹と少年兵

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サッカーしたりと競争したりするまで仲良くなってる。というか捕虜に労働させてて休日まであるとかどんなホワイトだよ。本当にいい感じになってたんだよね。でもこれは士気向上のためにすごく大事なこと。やっぱりやる気で仕事量変わるもんね。

でも撤去済みコーナーで愛犬が地雷で死んでしまって軍曹キレた。これが地雷の厄介な所よ。ドイツ側のデータ通りの数が埋まってるとは限らないんだよ。多少増えたり減ったりしてるだろうからなぁ。資料とかも燃やしてたりするし実際は片っ端から確認したんだろうね。いつ終わるかわからない作業ほど大変なことはない。“あと〇個”ってわかってれば楽なところあるんだよ。それがないとかやばすぎる。

仲良かった軍曹がブチ切れたのも怖かっただろうな。まぁあれは犬だから……で済ませられない問題なのよ。安全なはずの場所に地雷があればこの後浜を解放したときに一般人が犠牲になる。それは絶対に避けないといけないからちゃんとチェックする必要がある。歩かせたのもやばいんだけどもう条約違反とかそういう話ではないからね。むしろ中途半端に痛めつけないだけマシだと思い始めてたよ。

 

そして地雷原に突っ込む近所の女の子

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なぜそこに行った。教育が悪いとしか思えない。「砂浜は地雷があるから行っちゃだめ」っていうだけでいいと思うんだよ。まぁ子供は言うこと聞かないところあるから仕方ないといえば仕方ないけど、よくここまで行ったな。道中で爆発してた可能性もあるというのに。

そして軍曹を呼びに行く母親と、子供を助けようとする少年兵。これは相手がだれであれ助ける気持ちだよね。子供がピンチなら助けにいこうというのは基本。早くいかなきゃいけないのに慎重に撤去しなきゃいけないという緊張感よ。この時の地雷撤去は今まで以上の緊張感だった。

そこの突撃する双子の弟。兄が死んで凹んでたけどこの子供のところに行ったらもう考えがわかるよね。地雷原を歩く理由はただ一つ。

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子供を助けた後、見事に爆発した。ここは爆発音なかったね。音楽が強すぎて若干狙ってる感あったけど、弟の覚悟とあっさり消えゆく命って感じがしてよかったです。音がなく映像だけの方がいい時もあるのでここは爆発音なくて本当によかった。

ここも綺麗に吹っ飛んだんだけど、一人目は両手負傷ののち死亡だったんだよ。あっさり吹き飛ぶ威力というのは地雷の種類があるからだろうか。丸い基本タイプと箱型もあったんだよ。地雷の種類の違いについては説明なかったからわからないままだった。箱型解体してる時、何かしようとたくらんでるのかと思ったからね。軽く地雷の種類の説明は欲しかったと思う。

 

撤去した地雷を積み込む少年兵

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地雷を大量に撤去し終わりが見え始めて故郷の話をしていた。しかしちゃんと解体してないのがあってみんなまとめて大爆発。火薬は残ってるから爆発はするよね。この量の地雷なら車も木っ端みじんよ。ミンチよりひでぇ状態だった。

そして最終的に14人投入されて、生き残ったのは4人。ここの車で一気に減ったからなぁ。もう少し地道に削っていくと思ってたからびっくり。足吹っ飛ぶのとかいると思ったけどいなかった。地雷によるダメージのバリエーションにも期待したんだけどそっちを描くつもりはなかったようだ。これはしかたない。グロが減ったことは良かったのでありがたい。

 

次の戦場はスカリンゲン

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「撤去が終わったら家に帰れる」と約束してからの次の任務である。これはもう仕方ないと思った。というかこのまま全部撤去まで使われる一種のBADENDかと思ったらそうではなかった。個人的にはこのままENDでもよかったと思うぞ。その方が悲惨さが増してくれるからね。

軍曹は家に帰そうとしたんだけど軍が別の場所で働くように命令をした。そりゃ人間と思ってないんだからこういう扱いになるよ。というか食糧問題どうなったんだろう。ここまで生きてるってことはさすがに何か食べてるよね。人減って困るから流石に食わせたのかな。

 

そして勝手に逃がす軍曹

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やべぇよこの人。約束守るために脱走させるとか最悪銃殺だけど大丈夫なのか。名前呼んで回収してたあってことは確実に記録残ってんだよ。ご飯与えたことで目を付けられてんのにこんなことしてどうなるんだ。軍曹のその後が気になって仕方ない。

戦後のドイツ人を人間として扱わない状態でも人の心を持って少年に接した姿を描きたかったんだろうね。個人的には好きじゃないラストです。

 

 

大まかに感想書いたけど、軍曹と少年兵が仲良くなる過程とか、少年兵が時間つぶしにやることとかカットしたのだいぶある。一番仲良かった少年兵は軍曹と似てたんだろうね。「目を見て話す」ってのがポイントだったと思う。軍曹よりあの嫌味な上官っぽいやつがどんどん虐待する話だと思ってたからかなり平和な印象になった。あまり悪い方に考えすぎるのはよくない。

 

さて、明日からは太平洋へ移ります。ヨーロッパはこれでひと段落ということにしておこう。

 

本記事の画像は映画『ヒトラーの忘れもの』より引用しています。