シニャの趣味部屋

アニメにガンダム、時々映画。好きなことを好きに書いていくだけのブログ。

できるだけ毎日21時に更新中。更新内容はプロフィールにあります。
アニメの感想と、マイクラが別ブログにあります。
どちらもリンクにありますので気になる方はご覧ください。

【戦争映画】プライベート・ライアン 感想

勝手に始める戦争映画ウィーク。“第二次世界大戦に関する映画を7作品見よう”というものです。日本でのは終戦の8月15日が強いのでそこを最終日にして今日からスタート。最初は『プライベート・ライアン』。初視聴でしたがスタートとしては完璧ともいえる作品でした。

 

最初の20分くらいノルマンディー上陸作戦でドンパチでした。

f:id:shinya_09dom:20210725172546p:plain

グロいのを避けるために戦闘中のシーンは使わないことにしました。最初の言葉ないの好き。無駄にしゃべってなくて戦闘でしっかりみせてるのはいいですね。ただ1998年ということで水中はちょっと別撮り感が強かった。それは時代なので仕方ない。

ヘルメットで助かったとか思ったら脱いで死んだのバカすぎるだろ。感動するより命守れよ。戦場と言うこと忘れたとしか思えない。火炎放射担当の燃料に引火したりして大変だった。ただの撃ち合いだけじゃなくいろいろやってるのは良かったな。一番好きなのは包帯を投げ捨てる所。衛生兵が負傷した人を助けようとしてたら銃弾飛んできてとどめ刺されてクソッ!みたいな感じで押さえてた包帯投げ捨てるのよ。この戦闘で一番好きなシーンかもしれない。

腕や足が吹っ飛ぶのはもちろん内臓飛び出したりもしてました。こういうの見ると一発で死ねると楽なんだなって思います。たぶん被弾して動けなくなっただけで痛み苦しみながら死んだ人とかたくさんいるでしょ。戦国時代とかもそうだけど大規模合戦とかそういう時に半殺しで苦しんだ人めっちゃいそうだと思うのよ。人生苦しいんだから死ぬ時くらい楽に死にたいと思った。

 

ライアンさん

f:id:shinya_09dom:20210725172550p:plain

この人動き出すのかと思ったらしっかり死んでた。これは死んだほうのライアンなんだね。というかさ、なんでこんなに魚あるのか謎だったのよ。打ち上げられたにしては変に多い。死体の間に大量の魚があるんだよ。他の戦争映画じゃ見たことないと思ったし、上陸の海中のシーンで魚がいた記憶はない。それなのにこんなに魚がいる……この時点では気になる所だったんですが、後半でだいたい分かったような気がしました。まぁその話は後半でしよう。

 

アパムさん

f:id:shinya_09dom:20210725172554p:plain

通訳がいるということで事務担当なのに戦場に行くことになる。この人についてはいろいろあるけど仕方ないと思う。戦時中とはいえ戦場を見てない人がいきなり戦場の中に投げ込まれてもうまく動けないって。ここでもかなり行くの嫌がってたからね。戦闘向きじゃないと説明しても通訳目的だからついて行くしかない。戦場だから拒否もできないという悲しさ。もうフランス語とドイツ語を話せる自分を恨むしかないだろう。

二百三高地でもロシア語を話せる人が主人公だった。そして戦場を経験して変化していった。アパムも戦場で変化していくんだよね、最後の方だけだけど。戦い慣れした人だけというのも面白いけど、第二次世界大戦とか大規模戦争には慣れてない人がいた方が盛り上がることもある。そういう意味でもアパムは必要だったと思う。

 

これがこの作品のポイント

f:id:shinya_09dom:20210725172558p:plain

4人兄弟で上3人が死んだから末弟のライアンだけは助けようとしたお話なんだよ。軍としても家が途絶えるのは避けたいんだろうけど、現場の兵士の命の重さにどんな違いがあるんだろうか。

しかも空挺で変なところに落下して行方不明ときてる。映画だから面白くしたのかと思ったらどこに落下したのかわからないは史実だった。元の方は自分で現隊に復帰したから救出隊の方が映画なんだよね。まぁそうだよね。流石にこんな作戦はとらないよね。

 

父親を叩きまくる子供

f:id:shinya_09dom:20210725172602p:plain

一人目が死んだところです。子供を頼むって言われて命令違反で回収したら狙撃されたという流れ。ここで父親にハグした後叩きまくる子供がなんかツボ。そうなるよね、ってめっちゃ思った。もしかしたらこの作品の中で一番理解できた行動かもしれない。「ここより安全」ってなぁ。歩き回っても見間違えとかで撃たれたらおしまいだし、疑われても終わりという状況なんだろうな。家にいても砲弾くらうしおしまいという極限状況。市街戦はこういうことになるから大変なんだよ。避難できるならいいけどできない場合もあるからさ。間に合わないときとかいっぱいありそう。災害で避難ってなっても基本動かないし、自分は大丈夫って判断で残りそう。

倒れたタイミングと銃声で狙撃って判断してた。音速は大体330mくらいだからそれより遠いって判断だね。現実だと雷でよくやったりします。光ってから鳴るまでの時間で大体の距離を測るんだよ。最近は雨雲レーダーとかしっかりしてるから必要ないんだけどね。

 

見つけたライアンさん

f:id:shinya_09dom:20210725172606p:plain

別人でした。同姓同名の別人と言うオチ。これはがっかりするだろ。ようやく見つけたと思ったら振出しに戻ったようなもんだからね。しかも1人死んでるしこれ以上死者を出す意味がわからない状況なのよ。これはもう終わりにしたいよ。作戦行動なんで全部即終了させたい気持ちがあると思う。自分が死ぬ前に終わってくれとみんな思ってるだろうな。

振出しに戻ったけどヒントもあってまた進むことになった。別方向で安全も確保できてない場所なんだよね。安全確保してる間に死んだら意味ないから行くんだけど、また見方も死ぬわけで。

 

残存兵力への攻撃

f:id:shinya_09dom:20210725172610p:plain

ここでも1人死んだ。そしてなぜかあった牛の死体。冒頭の魚もそうなんだけど必要ないのになぁ……とか思ってたらこれ兵士ってことだと気付いた。人と言うより魚なんだろうな、上陸の時の命の軽さが。ここで牛が出たのは人じゃなく家畜として兵士を見ないと戦場ではやっていけないみたいな感じだと思った。アパムが牛を壁にしてたからそれが本当に精神的な、物理的な壁なんだろうな。手当に参加できないアパムはまだ人間を人間としてみてたんだろう。戦士にはなってない状態でしたね。

ここでも一人死んだことで降伏した捕虜をボコる。捕虜に対する扱いとか本当にアパムは人間なんだよ。上陸直後の投降兵への射殺とかもあったし、条約なんてくそくらえなんだよ。正直自分も殺されかけてるし、仲間も殺されてたりするから仕方ないと思う部分もある。理想を語ることはできるけど、戦争という極限状態での行動なので日常にいる私がどうこう言う問題でもないと思う。

 

ようやく発見したライアン。

f:id:shinya_09dom:20210725172613p:plain

橋の防衛のために残ることを選択する。そうでないと面白くないよね。これで来た道戻るではちょっと……。そしてここで防衛戦をすることで最初の上陸とは逆の立場での戦闘ができる。混戦はあったけどガッツリ構えて戦うのは最初と最後だけだったからこれはこれで楽しかった。

人も武器も足りないから戦車を誘導して倒す作戦。待ち伏せかつ守る物が決まってる時にはこれしかないだろう。最終的に橋を破壊することまで考えてたのはしっかりしてる。相手の物量によってはどうあがいても勝てないし、壊すしかないこともある。爆弾だけはたくさんあったし困らないというのは、使わなくなったということかな。銃弾の方が使うしさっさとなくなって、爆弾はあんまり使わないから残ったとしたら違和感はない。

 

一番好きな戦闘シーン

f:id:shinya_09dom:20210725172617p:plain

ライフル撃てなくなる→ヘルメット投げる→拳銃取り出す、の流れが好き。真っ先に武器になるもん投げるんだね。ちょっとでもダメージ与えてひるませたらそのすきに拳銃でとどめを刺すということだろう。お互いにヘルメット投げてんの楽しすぎる。ヘルメット投げるとか野球の乱闘前の印象が強いから殴り合いでも始めるのかと思ってしまったよ。

多勢に無勢、銃弾も尽きてどんどん死んでいく仲間たち……。本当にどんどん減っていった。スナイパーが死を悟った瞬間に仲間に叫んだのは良かった。自分はもう無理だからちょっとでも助けようとしたんだな。子供云々のところからちょっとずつ目立ってたけどかなりのクリスチャンでしたね。そういうキャラは大事。

 

泣き出すアパム

f:id:shinya_09dom:20210725172621p:plain

敵兵にすらスルーされるという男泣き。この時の敵兵もナイフで殺した直後だから殺したくなかったような気もする。銃で撃つのは引き金を引くだけだし、練習と実戦での感覚は変わらない。でもナイフで刺すのは相手の動きがダイレクトに伝わってくる。どんどん力がなくなっているのも感じ取って、人の死を最も強く感じたんだと思う。それで泣いて戦意喪失してる兵士ならほっといていいと思ったんだろうな。

というかこの弾薬のかけ方でエジプト思い出した。ミイラとかあの時代の人がこんな感じだったイメージある。

弾を持っていけなかったアパムに賛否ありそうですが、初のまともな乱戦ですからね。上手く動けなくて当然という感じがする。経験がない初心者だからどう動いていいかわからなかったんだよ。今まではついて行けばいい人がいてその人が戦ってくれたり遠くで見てたりした。戦場に初めて降り立って混乱したんだろう。人間としては仕方ないと思う。最後はいろんな感情で敵討ちだけはしたんだろう。表情も違う感じになってたけど、必要以上に殺さない人間らしさは持ってた。上陸の時から投降兵を撃つの普通にしてたからこそ、アパムの人間っぽさが活きる。まぁ中隊長もかなり優しい人ではあるんだけどね。

 

援護が到着して周りを見回すライアン

f:id:shinya_09dom:20210725172625p:plain

自分を守って多くの人が死んだ戦場をみて何を思うのか。自分が残ったせいで救助部隊が死んだ……かな。でも救助部隊がいないと圧倒的戦力さでもっと早く負けてたんだよ。そう考えるといてよかったのか。いろいろ考えることはあるけど中隊長に言われた言葉で救われたという所でしょう。

中隊長が橋爆破に行った時普通に爆破すると思ったよ。でもできなかった。最後の戦車に拳銃の無駄抵抗、なんかしないといけない感じが伝わってきてよかった。あぁいう最期の抵抗は好きだったりする。ふらっふらの手で撃つから反動が強いんだよ。8人で1人を救出と言う作戦の時点で救出部隊が全滅するのは予想できたから驚きはしないけど、思ったより穏やかなラストだった。中隊長は死体すら残らないと思ってたからね。

 

中隊長の墓地

f:id:shinya_09dom:20210725172629p:plain

調べてみたら上陸作戦開始が6月6日なので一週間くらいの出来事なんですね。上陸して云々の流れがあるから助けるために行動してから何日かは知らないけど。

家族を連れてこれるようになったライアンと奥さんの会話でおしまいでした。よく考えるとライアンの回想が始まりだから、上陸とか救出の方の話はないはずなんだよね。ライアン側の視点でないと変なのよ。まぁそんなことは気にしないでおこう。

 

名前だけ知ってた作品なので見れてよかった。「弾もってこい」も知ってたけどこれが元ネタだったのね。戦争映画ウィーク1日目にしてはかなりの好スタートだと思います。大体最初の作品は選ぶよね。

 

ちなみにプライベート・ライアンの個人的に好きなシーンベスト3は

3位 女の子が父親を叩きまくるシーン

2位 助けようとした負傷兵が撃たれて死んだときに包帯を叩きつけた衛生兵

1位 ライフルが撃てなくなってヘルメットを投げあう兵士

です。全体としてどうこうより単品としてみたときの面白さですね。この後どういう感じになるかわかりませんが、落ち着いたら戦争映画の好きなシーンベスト10でもやってみたい。

 

明日は『ヒトラー ~最後の12日間~』の感想です。とりあえずヨーロッパ側を進んでから太平洋へ行く予定です、7本しか見ないんだけどね。

 

本記事の画像は映画『プライベートライアン』より引用しています。