アラバスタの映画ですね。総集編でカットの嵐です。作画が2年後ベースっぽくなってるだけであとはまぁいい感じの総集編かな。チョッパーのところみたいにいろいろと追加されるよりはマシでしょ。普通にTV版の方を見てから映画見てるので両方の感想が入り乱れてます。
ボンクレーを吊り上げる所から始まる。
おかま道で原作と同じになってますね。盆暮れだったのがこっちになった。いろいろとコンプラ的に配慮した結果でしょうね。自由になる所と不便になる所がいっぱいあって面白い。
ここにサンジがいるのも変更点よね。あってないから顔知られないって流れだったし。普通に嫌がってたからコピーされてないってことになってた。まぁ自然な変更点だし、クロコダイルがナンバーエージェントに姿をばらしたワニのシーンカットされてるし……というかあのカジノ全カットだから仕方ない。この辺は映画ゆえの尺調整よね。
チーム戦が行われてた。
ここはいい変更。盾をそろえて銃をガードしたりと個人の乱戦だけじゃなくてちゃんと組織として戦ってた。完全に個人の乱戦だったからね、TV版の方は。レッドクリフ的に縦の隙間から攻撃するのかと思ったら解除して特攻するとは……。それでは組織戦の意味がないと思う。というよりバラバラな反乱軍に対して国王軍が勝てるのはやっぱり組織力だと思うのよ。もう少しチーム戦見たかったな。そんな時間なかったんだろうけどさ。
川渡りがカットされたからカニで普通に来てた。カルガモで分散する作戦じゃなくて生身で分散になってた。あとチーム分けも素直だった。最初から戦うチームで分散してたよ。たしかウソップとラクダがコンビでボンクレーに即負けてるんだよね。最初からウソップはモグラと戦ってた。もう時間ないんだし仕方ない。
こういう決めた所が多すぎた。
たまにあると効果的なんだけど、ちょっと多すぎたな。いろんなシーンで多用しすぎ。というかここまで映画の総時間の半分で来るんだよ。めちゃくちゃカットカットカットカットよ。まぁ仕方ないよね、アラバスタ上陸から終わるまで90分でやるんだから。アニメだと93話から129話がアラバスタだから37話分……多いな。アニオリカットしたら……と思ったけど4話しかなかった。33話、OPEDカットで約20分として660分。9×7＝63だから7分の1以下にしないといけないんだよね。そりゃこんだけカットされるわ。
カットの結果、モブとサブの間になったコーザ
アニオリで回想とか入ってたから結構役どころあったんだよ。コブラと直接会うわけでもないし本当に謎な存在。早すぎてどうにもならんのよ。もうちょっとビビとの関係をはっきりして欲しかったな。まぁ7分の1じゃ無理か。
コーザももう少し行かせる素材な気がするのよ。ペルが死んでないことがよくネタにされるけど、本当に死んでてほしかった。あそこは死んだ方がカッコいいのよ。理由とかどうでもいいの、カッコいいから死んでほしいの。悪魔の実がまた出来たらコーザが受け継ぐ展開でもよかったと思うんだよね。今度は兵士としてちゃんとビビを守るって流れ。正直下手に生きるよりそっちの方がよかったなぁ……という感じがしてる。
血で殴る
水で挑んだ2回戦はカットで地下へ行きました。この血で殴るの好きなんですよね。水も血も水分で同じだけど血は流しすぎると死ぬわけじゃん。命を削って戦ってる感じ好きです。
映画では違うんですが、TV版のクロコダイル戦のラストのBGMが“新世界より”なんですよ。ドヴォルザークが新世界(アメリカ)から故郷(ボスニア)を想って作った曲。すごくいい選曲だと思いました。国王軍も反乱軍も故郷(アラバスタ)を想っているのに戦わされてしまう。そして元凶のクロコダイルを倒すことで、その先に新しいアラバスタを作っていくことができる。その道のりの最後であり始まりのクロコダイル撃破のBGMが新世界より。はっきり言って戦闘シーンには合ってない曲調ですが、理由を考えるとこれ以上ない選曲だと思うんですよね。クロコダイルを倒した後の新しい世界をどうしていくのかということにもつながるのでほんといい選曲よ。映画では普通にワンピースの曲に変わってて残念でした。こういう知識が広がったから楽しめるってこともあるから久しぶりに見返すのもありですね。
そしてラスト
ここは有名ですね。左腕の印がこう活きてくるとは……。というかルフィが寝て3日だから確実に5日くらいたってるのよ。よく平気だったな、この印。ビビとか結構綺麗にしてそうなんだけど。
海軍もラストしか出てこないんだよね。スモーカーとかたしぎが自分たちにできないと感じてルフィたちに泣きながら協力するの好きだったのになぁ。市民を守るためには敵を頼るしかない現実が見えててほんと好きだったのに。まぁ7分の1にしろって言われたらカットするよな、仕方ない仕方ない。というかあのシーンがどれだけ好きかはカットされて気づいた。やっぱりアラバスタはいろいろと好きな要素が詰まってるのよ。
イガラムがカットされたせいで奥さんが身代わりになってた。正直一番面白かったよ。そして声に違和感あると思ったらゲスト声優だった。やっぱりわかるんだよね。でもチョイ役だし一瞬しか出てこないからこういうゲストは賛成。メインになるのが基本もできてない人だとダメなのよ。ウッディとバズが唐沢寿明と所ジョージの時点で職業はどうでもいいけど、基本がない人を使うのは反対よ。原作好きだったのにアニメのヒロインの声がひどすぎて見れなかったアニメがあるからそう思うんだけどね。
ワンピースはアラバスタで脱落してるんですよね。アニメで見てたらこの先にアニオリが10話ほどあって、そこで落ちてる。ちょうどガンダムSEED放送開始時期だしそっちに移ったと思ってたんだけど、そしてそれ以上にアラバスタ編に好きな要素が詰まってるということに気づいた。ここの物語ほんといいのよ。ルフィも負け越してるし、クロコダイルもしっかり悪役だし、海軍も悔しいながらの協力があるし、いろいろと詰まりすぎてるわ。せこいと言いたくなるくらい好きな要素多い。アラバスタ上陸からはほんといいんだよ。やっぱりここで脱落したのは仕方ない。
改めてアラバスタの良さに気づいたけど、映画見るよりアニメの方の見たいところを見た方がいいと思う。37話分を90分にしたと考えるともうカット祭りなのもわかるでしょ。キャラデザが当時のならよかったなぁ……と思う。たぶん作った時のアニメに合わせたんだろうね。そこが残念だったよ。あと作画のムラが大きいのも残念だった。まぁ映画なので仕方ないか。
本記事の画像は「ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち」より引用しています。
