シニャの趣味部屋

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【2015年版】日本のいちばん長い日 感想

『日本のいちばん長い日』の感想を14日と15日に書くことからスタートしたんだよね、戦争映画ウィークは。昨日は13日の金曜日という避けられない運命だったので仕方ない。ということで今日が2015年版、明日が1967年版の感想です。

 

物語は鈴木内閣組閣から始まる。

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絶対このタイミングの総理嫌だよね。もっともやりたくないタイミングの一つだと思う。4月なら沖縄戦始まってるしどんどんどんどん状況悪くなる時でしょ。というかこの前の内閣が戦況悪化で総辞職してるしここから立て直すとかもう不可能でしょ。今の総理大臣ほど自由もないと思うし、なるのもやめるのもいろいろと面倒なことありそう。

 

総理になるのもいい状況と悪い状況があるよね。現代の次の総理も相当よくない状況だけど1945年4月には勝てんよ。まぁ終戦の決定してる分、開戦したときよりはマシなのかと思って戦時中の総理を調べたら、

ということでした。まぁいろんな理由があるので総理大臣だけが理由ではないんだけどね。攻撃とかの指示したかどうかというのが問題っぽい。というかもうこの時期は攻撃する余裕ないからできなかっただけな気もしないではないが。ガンで死ぬのも早かったからかなぁ……と思ったら開戦直前の総理が戦犯判定受けて自殺してた。戦犯判定受けてないということはそういうことかな。

 

組閣時に陸軍大臣を選んだら

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本土決戦やる気勢が元気になってきた。日清戦争日露戦争を持ち出して元気になってたけど、戦車すらなかった日露戦争と戦闘機もいる太平洋戦争では戦い方も全然違うでしょ。ライト兄弟の初飛行が1903年なんだよ。航空戦力すらなかった時代の話を持ち出して何言ってるんだろう。第一次世界大戦もあったし戦争の常識が大きく変わってるのにまだ過去の栄光にすがってる感じがした。まぁこの辺の考え方は現代の日本でも変わってない感じがしましたね。状況が違うのに過去の栄光を元に考えるのはダメです、反面教師にしよ。

阿南陸軍大臣なんだけど、総理がよく知ってて信頼できるということで選ばれてた。どうでもいいけど、阿南とアナンの字幕が徹底しててよかったよ。まぁ阿南ならあだ名アナンでも違和感ないもんな。正しい読みじゃないのには正しい感じを使わないって所好きです。

 

どんどん悪化する戦局

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東京大空襲。死者3651名、焼失約16万戸の一番やばかったやつですね。本拠地がこうなってるのにまだまだ戦う気があるというのはどうなんだろう。一般人はさすがにもう戦う気なくなってると思うんだよ。この映画は、というか原作が政治的な部分多めだから一般人の気持ちはないんだよね。そういえば兵士目線のはよくあるけど一般人目線のは少ないな。一般人目線の戦争映画あったら見てみよう。視点を変えてみるというのは大事なのよ。

爆撃してる場所は選んでるのよね。皇居の爆撃避けたりしてた、居住区を爆撃していいのかどうかの問題も残るけどね。そこはあれなのでほっとこう。この辺はあれよね、なぜ政治的な発言は避けた方がいいのかに繋がる。右でも左でも反対側の過激派に絡まれた時を想像すればわかる、面倒なことにしかならない。安全を考えると避けるようになってしまうのよ。

 

陸軍VS海軍

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終始この戦いがある。“敵の敵は味方”とはよく言ったものである。今は陸軍海軍でやり合ってる場合ではないのだ。プライドとか捨てて勝ちに行けたらちょとはマシだったのだろうか。まぁ終戦がちょっと伸びるくらいの効果しかないと思うけど。

セリフでしか伝わってこないんだけど、誇張なのかけが人含むなのか……。全体の兵力数とかそういうデータな部分も気になった。そこはポイントじゃないのでスルーされてますが。データが強めの戦争映画とかないかな。二百三高地は攻める方向の地図はあったよね。総数がいくつで、減ったのいくつで、臨時で増やしたのいくつでみたいなの見てみたい。

というかこの頃もう武器もないんだよ。どう見ても農具で戦おうとしてる。流石にみんな気づいてたけど言うに言えない感じだった。あれを胸張って武器っていうのは面白い。アニメとかだと鎌使いとかいるけど、銃のある戦場じゃ勝ち目ないでしょ。銃は銃でも火縄銃が出てきたからね。もう何もかも足りてない。

 

降伏に関しての話し合いへ

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国体護持にこだわるんだよね。皇室を守れるかどうかが大事だった。まぁこれはいろんな理由あって天皇陛下に関してはスルーされたのよね。確かに皇室に対して何かしてたら現代の状況にはなってないと思う。

そして連合国から来た文章を翻訳してみんなで意味を考えてた。辞書引いて意味を探してるの見て最近のひろゆきさんのピュタンピュータンのやり取り思い出した。言葉が違うからニュアンス的な部分で違いがでてくるんだろうね。それをどう考えるかで悪い方悪い方へ捉えることで本土決戦へ行こうという流れもあった。そりゃ結果ありきの訳し方じゃそうなるよ。しかし、もうしっかり辞書があったのか。まぁ鎖国辞めて欧米列強に近づこうとした時点で辞書とか用意するよね。言葉狩り的に英語とか排除してた印象だから辞書とかどこまで残ってたんだろう。軍部は捕虜と話すときに必要だから残ってたんだろうけど民間はある程度なくなってても不思議ではない。

 

停戦回避できないということで8月15日午前2時に行動を起こす人たち

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長い日で14日から15日のことなのに4月スタートなのよ。でも14日になった時点で残り1時間はあった。かなりしっかりここを描いてますね。まぁ状況的に阿南大臣の就任あたりからやっててわかりやすかったのでこれで問題はない。タイトル詐欺とは思わないぞ。

戦争継続派が兵士ってのがまだ平和だよ。ナチスヒトラーだったからね。彼が死ぬまで終戦交渉に入れなかったけどこっちは上層部が終戦に動いた分マシだと思う。まぁあっちはとは状況が違うから一緒にするのはダメだろうけど、どうしても比べてしまう。日本だと本土決戦でも負けて東京23区内にもう米軍入ってきてるような状況でしょ?そりゃもう無理よ。日本はまだ本土決戦という幻があったからこういう状況になるんだろうね。

殺すわ偽造するわで完全に逆賊の行いだった。ことが明るみになれば大人しくしたがうあたりまともだよね。ヒトラー最期の12日間で家族まとめて……というのを見た後に、一人で自殺を見るとマシに思える。まぁ家族がいるかとか上層部かどうかとかの違いがあるんだけどさ。

 

サヨナラする阿南さん

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ほんとに頑張ってた。陸軍を抑えるために嘘ついたりいろんな立ち回りを見せてた。実質的な主役ではないかと思ったよ。この人が一番苦労してそうなんだよ。終戦に向けて動きたいけど部下が戦争継続の過激派だからどうにもならない感じ。上手く押さえつつ終戦へ舵を取ってた。しかも最後は切腹。こういう人だから信用されて選ばれたというのがよくわかるお話でした。

 

 

一言で言えば「見て損はない映画」でしょうね。まだ1967年版見てないのでどこまで書いていいかわからなくてちょっと書く量減らしたのはある。こっちでガッツリ書いて明日書くことなくなるのは避けたいのよ。両方見て判断できることは明日書こう。