【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌 感想
映画名探偵コナン第10作目『探偵たちの鎮魂歌』の感想です。映画10周年ということでオールスターズ的な映画ですね。こういう全員集合嫌いじゃない。タイムリミットあるのも強い。設定の時点で勝利した感じの作品でした。
依頼を受ける小五郎とコナン。
なぜコナンを新一と知っているのか、その時点でいろいろ怪しいんだよね。初めて見たとき怪盗キッドが遊んでるのかと思ったよ。執事も変装なら理解できる。まぁ普通に違うんですが。
椅子で指紋回収してたからコナンを新一だと思ったという話だけど、どこに指紋のデータあったんだよ。警察すら犯罪歴ある人のしか持ってないだろ。探偵とはいえほぼ一般人の指紋をどうやって手に入れたのか……。この辺は謎である。日本に住んでる人全員の指紋のデータあれば犯罪起こった時すぐに犯人わかるのにね。疑われるというか白確定という意味でも有効だと思う。“自分じゃない”ことが確定するって結構大事だよ。天秤にコイン乗せて重さ違うの見つけるやつだと白確定させるのが重要になってくるからこういう思考になってしまう。
警察に連れていかれる小五郎。
うん、仕方ない。というかあのホームレス、キッドが変装してるのかと思った。もう突発的なキャラ全部キッドの変装かと思ってしまう。
守秘義務があるから黙ってたら完全に疑われるんだよね。そりゃ仕方ないよ、警察に言うわけにはいかないんだから。というかこの時点で警察署に行ったのに特に問題にはなってなかったのね。まぁここで即爆破とかしたら面白くないから当然なんだけどさ。新一って言われてすぐに対応できるコナンもコナンだよ。慣れすぎてる。あそこでコナンの声のままでたらどうなったんだろう。完全に別人認定くらって大問題の可能性もなくはない。まぁ映画なのでそんなことはないんですが。
人質チーム。
何で左の人、スーツで遊園地のジェットコースターに並んでるの?ジンとウォッカも場違いだったけどこの人も場違いよ。なぜ描いたんだ……という謎さ。高木刑事も私服だったのになぜここにスーツを……。いつもの映画だったらスーツいっぱいいたから間違えたのかな。
というか5人のうち数人が待って順番に休憩するのやってたけど、リアルだと係員に止められたりする。そもそも並んでる人が邪魔で行けない可能性もあるんだよね。トイレとかで一時離脱は許されるけどまとまって離脱はアウトだろう。この辺は見つからなきゃセーフ的な所あるからなんともいえないけど。今の時期ならあんまり並ばなくていいのかな。灰原が後ろに行って順番ごまかしてたけど、並んでた前の人覚えてないのかな。服装とか意外と憶えてると思うんだけど、特に蘭。疑問に思ったりしなかったのか……というツッコミは野暮だろう。
キレる警部。
どうやって見てるかわからないからケンカするしかなかったのよね。そしてメモだけ見てちゃんと動く目暮警部よ。この辺は小五郎が嘘つかないという信頼があるから何とかなるんだろう。最後まで小五郎と連絡つかないのに信じて行動する当たり信頼関係がある。爆破とかいうもう人質関係ない今年初めてた。というかこの爆弾仕掛けたのだれよ。時計は配布だけどここの人形明らかに仕掛けたっぷりだったろ。誰が作って誰が仕掛けたのか。犯人車椅子だしそもそも……。
仮病使う灰原
灰原しか事情知らないしな。かずはも呼ぶとか優しい。あの時間に外に出てたら確実に巻き込まれる人出てくるよね。ちゃんと人質になってること理解して全部呼ぶとか偉い。灰原のこういう時に演技して照れる感じいいよね。ツンデレが強制的にデレさせられた感があっていい。やはり照れは素晴らしい。
仮病とかいう最終手段使っちゃったしもう止めること出来なさそうなんだよね。遊園地出ようとしたから使ったけど、ジェットコースターの時は使えなかったのかな。まぁ蘭が付き添いで行って3人がそのまま乗る可能性もある。ただ光彦がついてきそうだからそうなるとあゆみもついてくるし芋づる式にげんたもついてくるんだよ。だから仮病は本当に最終手段として持ってた可能性がある。
揃う探偵たち。
いいっすね、このオールスター感。どんどんどんどん名前のあるキャラが登場してくるの、嫌いじゃない。理由とかどうでもいいんだよ、揃った方が盛り上がるならそれでいい。コナンの子供感と服部の勢いと白馬の演技力……いろいろ相まって面白いことになってた。
というかバイクの犯人さんや、子供追いかけるなよ。どう考えても高校生二人の方が優先だろ。なぜスケボーの少年を追いかけたのか。そのくらいの頭だから建物内にバイクで突っ込んだのか。仮面ライダークウガ第4話でも思ったけど建物内は走った方が早い。銃撃するならバイク1と銃撃1で分かれた方が絶対効率いいんだよ。バイクで引き付けて撃つというシンプルな作戦でもいけるでしょ。まぁレース感は面白かったからいいんだけどさ。
園子のキャラが活きた人質解放
これは園子じゃないとできないわ。そして佐藤刑事じゃないとできない犯人確保。と思ったけど蘭もかずはも割と犯人無力化できるよね。できないのは園子くらいか。絶体絶命のピンチをギャグキャラで解決するのはちょっと卑怯だぞ。でもここまでの映画であんまり活躍なかった園子だからありがたい。ずっと蘭支えてただけだったからね、記憶喪失の時も、飛行機の時も。ちょっとくらい園子にスポット当たってもいいと思うのよ。映画だけ見てるとかなりいい物件なのよね、園子。早く相方も登場して欲しい。
爆破したときのためにみんなを集める警部。
ここのシーン好き。子供たちは逃がすことができないから仕方なくいてもらうけど、高木刑事や佐藤刑事は逃げてもらう。そして爆発したときに備えて目暮警部とアガサ博士が一緒にいるという展開。子供だけじゃだめだからおっさんが付きそう展開なんだけどさ、無言で帰ってくる白鳥よ。黙って帰ってくるの素晴らしい。下手にセリフないのが本当にいい。目暮警部も止めないんだよね。覚悟したってことが分かったんだろう。男の覚悟に水をさしちゃいけないのがよくわかるシーン、ほんとに好き。祈る灰原と何か感じとる蘭、楽しむ他のメンバーと反応もバラバラだった。蘭の表情で危機感煽ってたね。それより白鳥の覚悟がよすぎたよ。この映画一番好きなシーンだぞ、あの無言で帰ってくる白鳥。
結局解決して爆発はせず。
警察の捜査を認めたくなくて暴走した犯人でしたか。怪盗キッドに見られたという理由で命狙っていろんなのを巻き込んだということでした。キッドはキッドでやりたいことやってた感じだね。白馬が変装で本人ではないというのがちょっと残念だった。それ以外はかなりよかった。
最後のジェットコースターよ。流石にキッドが爆弾回収はやりすぎだと思った。あれは明らかに不可能。でもかっこいいからいいんだよ。もうここまで来たらノリと勢いで面白くなればいいんだよ。マジでそんな作品だった。
時間がどんどん進んでいくのも面白い。やっぱりタイムリミットあると緊張するんだよ。しっかり時間ださないといけないし、変な移動もできない。時間ないから遊園地に向かうという展開もいい味出してた。やはりカウントダウンは面白いということよ。
オールスター大集合的な感じで楽しめた映画でした。事件に迫りながらいろんなキャラが集合してくるのは面白かった。結構好きな作品ですね。まぁ劇場版コナンは初期作品が強すぎるからベスト5には入らない気もしますが。また順位とかもちゃんと考えてみよう。好きのベクトルが違うから難しいと思うんだけど。
本記事の画像は全て映画名探偵コナン『探偵たちの鎮魂歌』より引用しています。