劇場版名探偵コナン第8作『銀翼の奇術師(マジシャン)』の感想です。怪盗キッドの立ち位置がはっきりするお話ですね。というかこの時点でもうキッドはコナンのことしってたのね。原作は40巻まで持ってるけどどこかはっきりわからない。文化祭が終わってるから大体の巻数は特定できそうだけど。しかしもうこんなところなのか。40巻以降の話になるのももうすぐだな。
いつもの説明。
活躍する道具をピックアップすることが多かったんだけど今回はあんまり活躍してなかった。正直そこまでだったな。14番目の時のサスペンダーくらいには活躍して欲しい。キック力増強シューズの“蹴る物がないと使えない”という弱点をカバーするアイテムだよね。伸縮自在でかなり大型化もできる優れもの。やっぱり博士は発明品をちゃんと売ったら大もうけできると思うのよね。この辺が黒幕説の原因だろう。というか絶対初期設定の黒幕博士よ。
道具説明と合わせてキッドがコナンのことを知ってると語られる。映画には出てこないけどどこで知ったんだろうか。どのタイミングで知ったのかちょっときになるけど原作読むまではいかないんだよね。
キッドから届いた予告状。
こういうのって考えるときすごく楽しそうよね。謎解きよりうまく表現することを重視しそう。26文字がアルファベットというのはわかりやすいけど、飛行機とは思わなんだ。あれは知らなかった。ガンダムSEEDでアルファ、ブラボー、チャーリー、デルタは知ってたけどそこから先が知らない。まして東京から飛び立つのが奇数とかもっと知らない。
ということで軽く調べてきた。
ヤンキーとかウイスキーあるやん。いつか覚えるリストに入れとこう。モースル信号とかも入ってるけどいつ覚えるかは不明なんだよね。
堂々と新一に化けて現れた怪盗キッド。
コナンと灰原、博士は完全にわかってるけど他の人はわからないんだよね。変装でもないみたいだから元々顔が似てるのではないか、ということ。しかも新一のふりをすれば捜査もしやすいという完璧な変装。蘭と二人っきりにしようとする園子と阻止するコナン。まぁ新一を本人だと思ってる園子は仕方ないよね。「蘭姉さんの恋人さんよ」に対して「旦那よ」って言ってるくらいだからね。文化祭の後だと旦那と言われても違和感なさそう。
一通り調べたりキャストの紹介やらなんやらやってました。ここで軽く不協和音あるのよね。あんまりよくない漢字というかビジネス仲良し的な舞台だった。もう完全にキッドの話と恋の話がメインでいいので事件については最小限しか書かないぞ。コナンの感想としていいのかどうかという問題もあるけど私は書きたいことを書くので問題ないということにしておこう。
第一回コナンVSキッド。
普通に出ていったし特に問題なさそう。もはや盗む気なしというかんじだった。
ここからの戦いはコナンがヤバイ。落ちたコナンを助けるために飛んでるキッドに向かって麻酔銃撃つからね。当たってたらどうするんだよ。制御不能でどっか突っ込むぞ。やってることが完全に悪役なんだよね。キッドだからよけたけど普通ならあんな行動しないよ。しかもパラグライダー投げ捨ててるし。あれ線路に落ちたら大変だぞ。ちゃんと事後処理考えようよ。なんかコナン君キッド捕まえるためなら悪にもなるみたいな感じになってないかな。そういうのは好きではない。あくまでコナン(新一)は正統派でいて欲しい。何かを助けるために悪が必要な時に協力するのがキッドという位置関係が好みなのだ。
打ち上げ旅行で殺人事件発生。
なんか死にました。これも普通の事件なのよね。飛行機の中でメイク道具使って殺す……。一番怪しい人がストレートに犯人でよかったです。というか小五郎の変顔よ。完全にネタってきてる。まぁ毒チョコ食べたかもしれないと思ったらそうなるか。
コクピットへの侵入簡単すぎるでしょ。911以降かなり厳しくなってるからもうあんなの無理だろうな。いろいろと迂闊すぎる。寝不足とかいうのも不安要素かと思ったらコーヒーを貰うための口実だった。普通に寝不足から来るものがあるのかと思ったら前菜だったのね。子供の面倒見るのは大変だから仕方ない。最近はオートパイロットでかなり便利になったからポイント以外は大丈夫なんだろうな。どうでもいいけど以前飛行機に乗った時、離陸時に頭の中で流れた曲は宇宙戦艦ヤマトでした。出撃時みたいでなんかいい曲流れそうよね。
操縦士、副操縦士も毒でダウンしたので協力するキッドとコナン。
変装したキッドなので操作もそこそこできる。そしてコナンのことを知ってるから協力もできる。わざわざ子供を選んだ時点でばらしてるようなもんだよね。命かかってるから隠す必要もないし、宝石が偽物だったから本当にどうでもいいんだろう。しかも化けた元の人はキッドの仮装をして別荘に居たところを警察に追われている……と。うまく逆に変装したな。というか警察から逃げんなよ。カーチェイスした時点で終わりでしょ。捕まる捕まらない以前にアウトですよ。勘違いされてるならはっきり言えばいいのに。というかなぜ時計など奪った。
そんなことはどうでもよくて、着陸でようやく劇場版らしい激しいパニックになってきました。気象悪化、落雷でオート不可等が重なって管制塔に突っ込んでた。
エンジン脱落じゃーーーい。実際だったら大惨事だけどフィクションなので楽しもう。気象が敵だとどうにもならないよね。というかコナンがハワイで親父に教えてもらったのはあくまで地上だったというのが驚いた。もう飛ばしててもいいくらいの勢いなのにね。
ワシン・エア | ハワイの絶景を空から楽しむ、飛行機の体験操縦＆遊覧飛行
調べたら結構安かった300ドルくらいで楽しめるっぽい。意外とありか？と思ったけど海外行くの嫌だった。コロナ禍でもいろいろ思ったけどやっぱり住み慣れた日本が一番だよ。実銃撃つくらいの楽しみしかないと思ってたけどセスナも行けるとなるとちょっと楽しみ増える。まぁまだまだ行く気にはなりませんが。
キッドが降りた後、操縦は蘭と園子にゆだねられた。
腕負傷したキッドはパトカーを誘導してふ頭を明るくするために、コナンは電話で蘭を補助するために動いた。こういう協力関係が好きである。キッドは自分にできるパトカーの誘導をやってるのがいい。不安を払拭するためにコナンも新一ということで電話でフォローしてた。そして園子も蘭を勇気づけるためにこの表情。いや、映画の園子はかなりいい子なんですよ。原作とかどうだったか忘れたけどさ。今までも結構いい位置だったのになぜ不遇な子なのかよくわからない。
そして小五郎のフォロー。
なんだかんだ言いながら守ってるのよ。というかこの時英理さん眠ったままなのん？推理の時に間違って当たって眠ったままだよね。二階の乗客を下におろしてるから寝たまま移動させたのか……というかそこまで起きないとさすがに不安に思わないか？毒物殺人あったんだし何かあったと考えるのが普通な気もするんだが。しかしおっちゃんがちゃんと守ってるのはいい所。サマーウォーズのラストでもなんだかんだ言いながら男が体でかばってたよね。大事なものを守ろうとするシーンはいいものです。
蘭を落ち着かせるために最後に電話するコナン。
ここで着陸時の電話がキッドであると蘭が勘違いする。そこで告白がなかったことになるんだよね。死を覚悟して最期のつもりで伝えたけど落ち着いたら恥ずかしくなってナシにした……というわかりやすい話。そうよね、この年頃だというの恥ずかしいか。特に新一がどう思ってるかわからないもんね。
ということで銀翼の奇術師の感想でした。全体的には“これはこれでアリ”という感じでしょうか。面白さ的には事件が絡み合う方が好きだけどこっちはこっちで楽しさがある感じ。キッドもいいし恋模様もまたいい感じです。事件が1つなのと飛行機を着陸させるのがメインなところはちょっと……という気がしますが。個人的にはもっとこう…連続して攻めてくる感じのが欲しいと思います。
本記事の画像は全て劇場版名探偵コナン『銀翼の奇術師』より引用しています。
