天空の難破船の感想ですが……、コロナ禍においてはいろいろとリンクするものがある作品でしたね。これの公開時にコロナ流行ってたらお蔵入りすらあった気がする。プリキュアでも東日本の時に公開された映画から津波を連想するシーンカットしてるからね。こういう時代背景はその時に生きていないとわからなかったりするからなぁ。あんまり影響ない方がいいんだけど。
殺人バクテリアを手に入れたテロリスト
バクテリアは細菌のことですね、複数形か何かだったはず。まぁバクテリア＝細菌という認識でも問題はない。ウイルスと細菌の違いはあれよね、大きさと増殖方法。
細菌
- ウイルスより大きくエサさえあれば単体で増殖可能
ウイルス
- 細菌より小さく、細胞の中に入って細胞の力を使って増殖する
ざっとこんな感じかな。厳密なことが気になる人は調べてください。ウイルスは細胞の中でしか増えないので食品に付着しても時間がたてば死ぬのよ。でも最近は食品に付着したらどんどん増える。カビ菌とか納豆菌も細菌だからね。ウイルスが細胞の力を使うのは細胞分裂とかそういうの。細胞自身が増えようとするのを割り込んで自分が増えるんだよね。自分では増えないからこそ人間から追い出すことに成功すれば撲滅は可能なんだよ、理論上は。
今回はおじ様登場回
解答キッドとの対決ですね。宝物入手して挑戦状まで叩きつけたのに殺人バクテリアのニュースに上書きされてキレてた。そりゃ普通の状態ならニュースになるけど特殊な状況なら無理よね。なんか東日本大震災の時に九州新幹線が開通したこと思い出した。あの時も広告自粛的な流れで宣伝できずに大変なことになったんだっけ。あれは大惨事の大惨事だから仕方ない部分もあるけど、いつもの予定で計画してたら大変なことになるよね。東京オリンピックのホテルとかもそうだけどさ。ほんと、平和が一番だよ。
そして捕まるキッド
園子がふざけて書いた絆創膏が元で蘭にバレてしまう。視聴者的にはもう知ってたけど蘭に速攻バレるのはさすがに……、と思ったらこれも大事な恋のお話だった。というか園子がふざけて書いたやつでバレるとかまさかの展開よ。壁に隠れてた時点で怪しかったのよ、というかキッドとはっきりわかる演出だった。しかしここでコナンが話した過去話のせいで本物だと思うとは……。まぁここでつかまってたらこの後の展開もなかっただろうしある意味よかったのかもしれない。
本当に誰にでも化けるんだよな。漆黒の追跡者で体格が違うのには化けられないがでてるから明らかに体格の違うのには化けられないはずだけど……蘭姉ちゃんに化けたことあったよね？漫画で呼んだ記憶ある。相当体格違うと思うんだけど行けたんだろうか。肩幅とか骨格とか男女じゃかなり違うんだよね。
殺人バクテリアの感染者がでる
かゆみが出て飛沫感染でうつるということ。ここからの対応がマジでコロナだった。そしてコロナの対応を考えるとすぐにこれが偽物だということが分かった。ホテル療養の時に迎えに来た人も軽い防護服だったし、ホテルで受付した人はガッツリ防護服だった。そう考えるとすぐにマスクとったり、感染者を担いだりしてる時点でもう違うのが確定なんだよ。ここはコロナの後ならわかることだね。そういう意味では時代的なマイナスともいえるのかな。コロナの前ならこういう推理しなかったと思うんだよ。
細菌とウイルスの主な感染経路は飛沫、空気、接触、経口の4つ。会食がダメなのは飛沫で飛ばして経口でもらう可能性が高いからだよね。しかしこの映画では明らかに接触感染だった。顔とか首の発疹が手の形になってる時点で接触なのよ。これは普通に見りゃわかるんだけど、なぜわからなかったのか。ここだけはコロナ前でも判断できるポイントですね。というかその辺もしっかり描いているというのは良い所。
テロリストが乗り込んでくる
爆弾仕掛けるわでやりたい放題。というか顔晒していいのだろうか。感染対策以上に顔隠せよ、と思う。まぁ人質殺すつもりだったから油断したんだろうけど、迂闊すぎるしそういうことしてるから負けるんだよ、と言いたくなる。あんだけがっつり装備して入ってきて速攻外してるからなぁ。細菌撒いたフリするならしっかり隠しとこうよ。元傭兵を雇ってるってことだったけど、その辺あまいんだよなぁ。傭兵ならそういう所もしっかりしてそうなんだけど。
いろいろやって投げ捨てられるコナン
爆弾処理したのが見つかったらポイ捨てとは恐れ入る。しかも子供がいないことをバラしたのは敵なんだよね。ここの無駄口は自然なふりしたアシストで好き。この後の「敵ながらあっぱれじゃ」も好きだったりする。コナンが落とされたの見てキッドが飛び降りて助けるんだよね。キッドは完全な悪じゃないからできる行動よね。
そしてキッドとコナンの共闘。こういう流れは好きなんだよ。戦う相手がはっきりしてるからこそできる技だよね。警視庁のヘリが良いタイミングできて助かったな。目暮警部乗ってると思ったら乗ってなかったけど。というか新一の服よくあったな。あの島だと似たような服回収するのも難しいでしょ。顔はともかく服は絶対用意しないといけないから大変なんだよね。
狙いは奈良だった
飛行船に細菌をまいたことをバラして大阪に向かうことも公表すればみんなパニックになる。別動隊が人がいなくなったお寺から仏像とかを盗み出すという作戦。爆破したのは細菌を奪ったと思わせるため。実際奪うと管理とか大変だし全部ぶっ飛ばした方が早いのは納得よね。
しかし警備の薄いお寺を狙うとは……。確かに銀行とかは電気さえ通ってれば警備できてるからね。その点お寺はがら空きなところが多い。これは今も変わらないだろうね。ある意味性善説で動いてるところあるし、みんな奪ったりしないだろうと思って行動してるちゃんと守らないといつか痛い目見そうで怖い。やはりガードは厳重にした方がいいのかもしれない。
結局奈良県警に連絡した平次が駆けつけて強盗部隊は逮捕。こういう連携は大事よね。バイク3人乗りとかいう明らかなアウトあったけど。まぁ多少の違法行為はやっといた方が盛り上がるんだよ。演出的な意味でセーフと考える。
そして本当の仲間が行動開始。
コナンが金で雇ったテロリスト部隊を壊滅したからこっちが動き出した。テレビクルー全員アウトだったとは。カメラを撃たれてるしテロリストの方には伝えてなかったんだろうね。テロリスト側の協力者はあの女の人だけで、テレビクルーの二人は完全な仲間ということだろう。結局仏像が失敗してテロリスト切り捨ててたから優先順位は低そう。というか子供に負ける元傭兵って……。飛行船の内部で撃ちまくる時点でやばいんだよ。貫通したらどうなるか考えた方がいい。下向きだったりしたけど万が一があるんだよね。安全第一で行かないと空でなんかあったら死ぬんだぞ。電車とかバスにはないけど飛行機は言うこと聞かない人を拘束してもいいからね。止まったら終わる地上とは違って墜落で死の危険があるから拘束が認められてる。トイレにすら行かせなくていいという驚きの拘束である。海外だとあったりするみたいだけど日本だとほぼほぼないだろうね。そこまで戦うアホはいないんだろう。マスクとかいたけど離陸前に叫ぶから上空では問題にならないということかな。
橋にボールぶつけてクジラが跳ねるところは好き。拘束してたから助かって、自由だった犯人は気絶するという見事な流れ。橋の方が大丈夫か気になるけどまぁ面白いからいいのよ。
そして新一だと思いこんだキッドと……
やはりキッドの方がキザだった。キザというかチャラいというかそんな感じ。まぁ怪盗やってていろんな言葉使わないといけないから自然にそうなったんだろうね。謎解きでカッコつける探偵とは違うベクトルっぽいからなぁ。怪盗のカッコよさと探偵のカッコよさは違うのよ。そして見事な蘭姉ちゃんのツンデレ。相手がいないと思って言ってるあたりがよかった。
なんか全体的には爆破もなく落ち着いた感じだったけど、ポイントポイントで好きなところがある作品だった。まぁいい感じ、という評価かな。穏やかに好きというのが正しい気がするけど……どうだろう。キッド用の防衛装置をテロリストに使うのとかもよかったしなぁ。まぁ派手さがないことだけはマイナスだった。やはりコナンの映画には爆発が欲しいのよ。
