一時話題になってた映画ですね。死亡直後の宣伝でドン引きされてしまった可哀想なやつ。公式自らとどめを刺した感じです。
映画は前半30分くらいが原作の通りって感じで、後半30分がオリジナルですね。
最後にまとめで書いてますが、この映画最大の問題点はカウントダウンがないことだと思いました。
それでは行きましょう
開幕、最終話の所から始まる。こういうはじまり方は好きなのよ。終わる所からスタートするのはいい感じ。ここに繋がる流れってあるからね。ただこのタイトルは本当に意味わからない。“100日後に死ぬワニ”だから100日という意味があったんだよね。“100日間生きた”ってのは何を基準に100日なのかわかんないのよ。闘病とかそういう意味のある数字でもなくてただ日常が流れていくなかで死は突然訪れるというお話なのよね。それで100日って言われてもなぁ。コナンで100日カウントするのは意味あってもサザエさんで100日カウントするのは意味ないでしょ。この作品は後者なのよ。
前半のギャグぱーと
まぁ四コマに動きと声がつくだけだから安定ではある。普通に5分アニメとして1クールでもやった方がよかったのではないかと心の底から思う。というか冒頭の部分、謎の間が多いんだよね。のんのんびよりとかで間がすごい大事だと感じてる私でも？になる所があった。露骨に60分超えるための時間稼ぎという感じがしたんだよね。それなのに日常パートに入ったら普通にさっさと進むしなぁ。バランスどうなってんのよ。もう少し時間の配分考えて間の位置を調整した方がよかった気がする。
というかこのキャラの日常を30分見るのも結構苦痛だな。きらら系とか日常系アニメが好きなんですが、見た目が可愛いってのすごい大事だったんだね。このキャラの日常は耐えられなかったよ。
幸せな日常が続き
普通に日常ですね。「死ぬまで1000啜りはする」とか「あの映画公開されたら一緒に見に行こう」とかそういう何気ない会話が続いてます。まぁ突然死ぬってそういうことよね。今だと特に北海道の観光船がタイムリーな感じです。事故や事件を除いても年間10万人近く突然死(発症から24時間以内に死亡)するらしいのでほんとに急に死ぬ人はいるんだよね。事故は防ぐの難しくても病気関連は早期発見が大事だったりするからちゃんと検査しておきましょう。まぁ私は苦しまずに死ぬのが第一なので寝てる間に永遠に( ˘ω˘)ｽﾔｧが一番いいかも。
そしてオリジナルへ
後半ですね。ワニ君が死んでから100日後のお話。お葬式とかそういうのはないです。一切なくて単純にワニ君が消えた世界を淡々と流す感じ。
みんな元気ないのよね。ワニ君を中心に集まってたグループだから遠くなってしまったりしてあってない感じだった。本当にお通夜かお葬式って感じです。みんな元気ない中で生きてました。突然いなくなるとこういう感じなんだろうね。病気で前触れとか会った方が準備できていいんだろうか。友達の親が亡くなったケースは経験してるけど友達本人が亡くなるのは経験してないからなぁ。この辺はよくわからない。
そんなところにやってきたカエル君
テンション高めなカエル君がなんか浮いてた。というより死んだ後の人に接する態度じゃなった。正直言ってウザイ感じに入ってくるんだけどどんどん可哀想になってくる。結局カエル君も友達を亡くしてたんだよね。正直カエル君がワニ君の事故の犯人くらいの暗い展開があってもいいと思った。全く無関係で偶然友人を亡くしたグループに友人を亡くした人が接近してきただけだった。掘り下げるならもっと暗くしてほしいぞ。
結局お互いに話し合って、昔のことも少し乗り越えることができて何とかなった感じ。まぁ何とかするしかないんだよね。
ハッピーエンド
モグラとイヌが結婚して幸せなラスト。
カエル君がどういう状況かわかってみんなまた仲良く話せるようになった……と。まぁそういうラストしかないよね。
やっぱり四コマ100個を60分映画ってのがきついと思うのよ。5分アニメ12話だったらなぁ。数字的には変わらないけどCMとかOPorEDが入ると減るからだいぶ変わるのよね。
後半のお通夜ムードは嫌いじゃないんだよ。カエル君もいい味出してた。でも振り切れてないというか、中途半端というか……。もう少し闇を描くなら闇に、光なら光に寄った方が見やすかったかな。
最大の問題はさ、カウントがないこと。四コマの方は「死ぬまであと〇日」ってのがあったじゃん？あれがないんだよ。24とかカウントダウン系が面白いのは事実。迫ってくる感じがなくただ日常が流れてたまに〇ヶ月後って入って気づいたら死んだかよくわからん状態って感じ。せめてもう少しカウントダウンして欲しかったな。せめて週とかそういう単位でカウントしたらよかったと思う。カウントダウンがないのは本当にやばいんだよ。あのカウントがかなりの強さだったのになぁ。どんどん死神が迫ってくる感じがあって楽しかったんだよ。それがなくて日常からの突然死とか何が面白いのか。
本記事の画像は映画「100日間生きたワニ」より引用しています。
