ゴジラVSコングの予告が公開されました。
ゴジラは好きなんですけどね、訳あってシン・ゴジラ以降のは見てないんですよ。
先に言うと悪いのはシン・ゴジラではなくFINAL WARS。
昔から怪獣映画は好きだった。小学生のころから毎年お正月には映画館に行っていた。ゴジラ、ガメラ、モスラ……いろんな怪獣映画を楽しんでいた。
そこで好きになったのがモゲラだった。
見ろよこのダサさ。この絶妙さがツボなんですよ。
モゲラはゴジラVSスペースゴジラ(1994)に出てくる人間側の兵器です。
昔から機械系は好きだったのでここにはまったんですよ。
その後に出会ったのが機龍(メカゴジラ)だった。
ゴジラ×メカゴジラ(2002)に登場するゴジラの骨を使った対ゴジラ兵器である。
カッコよかった。なによりアブソリュートゼロがカッコよかった。エネルギーの40%を使って絶対零度の光弾を放ち、目標を凍結させてしまう。昔からこういうマイナス要素の持った一撃必殺は好きで好きでたまらない。
そして機龍は翌年の東京SOSにも登場した。ここでは整備士がメインとなったことでさらに楽しむことができた。
好きな作品の次にめちゃくちゃ好きな作品が来た感じだった。
しかも、東京SOSは続編をにおわせる終わり方。
私は機龍編3部作だと思ってしまった。
その頃、モスラもガメラも三部作だったので疑う余地はなかった。
そして公開されたのが、FINAL WARS。これは平成ゴジラシリーズのラストを飾る怪獣総出演のお祭り作品。
当時、映画館で思った 「これはゴジラじゃない」
新聞で見たFINAL WARSの文字。てっきりゴジラと機龍の最終決戦だと思って行ったんだよ。
1年間楽しみにして行った劇場で、尋常じゃないダメージを負った。
時は流れて、大学の頃、改めてゴジラシリーズを見た、古いのも新しいのも。
いろんな作品があり、いろんな事情があることを理解して、FINAL WARSを許すこともできた。
少し後に渡辺謙さんが出演されたハリウッド版ゴジラ(2014)が公開された。
しかし、見に行く気にはなれなかった。TV放送されたのを録画して、数年後に見た。シン・ゴジラの公開より後のことである。
この時、本当にダメージが深いことを知った。
そして2016年、シン・ゴジラが公開された。いろんな話を聞いていたが、どうしても見ようとは思えなかった。
10年以上たってもFINAL WARSで負った傷が癒えてはいなかった。TV放送も録画していないくらい見る気になれなかったんだ。
ゴジラというものから遠ざかりたくなるくらいのダメージを負っていた。
機械好きな少年がゴジラ×メカゴジラを見て、東京SOSを見て、期待に胸を膨らませて映画館に行って、FINAL WARSを見たんだ。
この3作を見たことがある人の中には理解してくれる人もいると思う。
そして先日、ゴジラVSコングの予告が公開された。
ツイッターのトレンドで『メカゴジラ』という文字を見た。グッズの情報もあり出ることは確定らしい。
“メカゴジラが出る”
たったそれだけで、シン・ゴジラからもキングオブモンスターズからも逃げていた気持ちが消えていった。
あれだけ見る気になれなかった作品たちを、事前に勉強するために見ておきたいと思えるようになっていたんだ。
そしてようやく、あの時、FINAL WARSで消えたのは興味ではなくメカゴジラだったことに気づいた。だからメカゴジラのいない作品を見る気にはなれなかったということなんだろう。
やっと会えるんだ、18年ぶりに。そう思うと絶対に見に行こうという気持ちにしかない。
タイトルはゴジラVSコングである。つまりメカゴジラは脇役である。それでいいんだよ。モゲラ好きの私から見るとその位置は大好物でもあるのだ。
ダサかろうが負けようが壊れようが構わないんだよ。劇場でまた新しいメカゴジラに会える、それだけで嬉しいんだよ。
日本での公開時期は未定ですが、可能な限り最速で見に行きます。
その前にコングも含めて見てないゴジラは見ておきます。
感想はどこかの金曜日に書く予定です。