話題になったものには迷わず便乗していくタイプの管理人です。時間はないのですがネタは鮮度が命なので慌てて書いています。
最後まで読んで答えのない記事が嫌いなので先に答えを書くと、
『リアルが早口になったから』です。
早口を聞くことに慣れると喋るのも早口になることがあるんですよ。私の場合それがひどかったのでやめました。現在はツイッターとかで実況した後の再確認時に早送り視聴をするだけになっています。
ということでしっかり書いていくと、
ツイッターのトレンドにもあったんですが元はこの記事
この記事読んで思ったのは、「この人早送り視聴したことなくね?」でした。
初見10秒スキップはアダルト系以外意味不明であることは同意します。いや、あれはだって要所で男優のケツとか顔が映ったらマジギレとかいうレベルでは済まないから事前チェックは必須なのよ。それに伏線とかないからね。
とりあえず、基本的に記事で指摘していない所について書いていこうと思います。
私自身以前に1.5倍どころか2倍視聴をしておりました。
じつわた3話まで一気に見たけど、委員長バレがピークな予感。眼鏡には驚かなかったしこの先の盛り上がりが不安。挿入歌の無理矢理感がマイナス。ギャグの流れは好き。今のところ2倍速安定という感じ。
— シニャ@紅魔族のアクシズ教徒 (@mdierpuomno) 2015年7月25日
約6年前の私のツイートです。実際にこの時期かなりしていました。 ただね、感覚が違う。上の記事には食事を楽しむのか、ただの栄養補給なのかという感じに書かれていますが、私は試食をしていました。この作品は楽しめるのかどうかをチェックするために2倍速で見ていたということです。実際に楽しみたい作品は通常の速さに戻るし、2倍速のままの作品は半分も到達しませんでした。この感覚は早送りで見てみないとわからないと思います。
2倍速で見ても間は理解できます。10秒の間が5秒になっても、“ここで時間を使っている”ということは理解できます。むしろ“2倍速の方が集中して見る”状況でした。体験から言うと、実況するより2倍速の方がしっかり覚えています。実況は確実に目をそらすタイミングがあるからね。だから実況後の再確認の2倍視聴は続けているわけです。
『ローマの休日』より
個人的な話ですが、間で一番好きなのは『ローマの休日』のラストです。記者会見の後に名残惜しそうに帰るシーンが最高だと思います。作品としても長年残るだけのことはある名作だと思います。しかし流れで見た『ティファニーで朝食を』や『七年目の浮気』は好きではなかった。やはり2倍速で味見してからちゃんと見る方がいいのでは?という所に帰りそうになったくらいです。
2倍速で味見をする原因にもなったのは供給過多です。これは間違いないでしょう。ただ一つ思うのは、供給過多により制作側もピンキリになったということ。確かに伏線を綺麗に回収して見事にまとまった作品の美しさは素晴らしいものがあります。でも、伏線を回収せずに風呂敷を広げっぱなしな作品や、広げた風呂敷を燃やしたり投げ飛ばしてしまう作品があることも事実。意味深な発言や雰囲気だけだして何もない作品まであります。そういう作品に出合うと「早送りでいいんじゃね?」と思うこともあります。上の記事には視聴者側の問題として書かれていましたが、私は制作側にも問題があると思います。
全てのシーンを見なければいけない、ということでもない気がします。
最近だとランボー ラスト・ブラッドの兄弟ゲンカ。物語に何の関係もなかった。頭が悪いというのを表現したかったのかもしれないけど、それ以上に「喧嘩してるからどっちかがランボーと協力するんじゃね?」みたいなことも考えてしまうわけですよ。もっとひどく伏線にもならない意味深なモノが散りばめられているような作品も存在します。そういう意味深なものに出会うといろいろと考えてしまうことがあります。単純に見るだけじゃなく期待感があるからこそガッカリしてしまう、というのも早送り視聴の一つの原因であると思います。早送りしてると考えるより先に物語が進むのでそんな期待しなくて済むんですよ。はっきり言っていい作品だけを見続けているなら早送り視聴はしないと思います。
ストーリーやギャグセンスを理解するだけなら2倍速でも十分にできました。ただ、味わうならやっぱり通常の方がいいと思います。味わうからこそ不味いものもしっかり味わってしまうんですよ。そこをどうするかという問題ですね。フラれるのが嫌だから恋愛をしない、と同じようなものなのかな。最終的には価値観の話になるので誰がどういう見方をしようがどうでもいいです。
ただ、以前2倍視聴をしていた人間から言わせてもらうと、
早送りで見るより、普通の速度で見たいと思える作品を見た方がいい。
確かにダメな作品もたくさんあります。その分いい作品もたくさんあるのでそっちに触れる方が有意義だと思います。ただいろいろ見るとその分ダメな作品を引く可能性もあるわけで……。
そこで大事なのは同じ感覚を持った友人でしょう。自分と同じ感覚の人にヒントを貰えばいいということです。
例えば、ワンピースはアラバスタまでしか見ていない私ですが、映画はちょくちょく見ています。メリー号と別れるときのルフィとウソップの喧嘩、大好きです。ウソップ側の理解しても納得できない感情とルフィの船長としての判断、人間ゆえの頭と心の戦い、大好きでございます。でもこのシーン、嫌いな人もいます。やっぱり感覚や価値観は人によって違うものなので、自分に近い感覚を持った人から情報収集するのが一番だと思います。そうすれば味見の必要はなくなくなりますね。
早送りで見て話を合わせる相手ではなく情報交換できる相手の方が大事、というお話です。
『演出で感じ取るのではなくセリフでの説明が増えた』ということもありましたが、これは卵が先か鶏が先かになるでしょう。例えば、背中で演技をできる俳優さんは多くありません。 俳優や演出家が役者不足になった時、セリフやモノローグで説明して楽をする方法があるということです。視聴者に合わせて増やしたのか、供給過多で未熟な制作側が増えてしまったのか、両方あると思います。
いろいろ書いてきましたが、はっきり思うのは「作品は見なくてもいい」ということです。当時は私も変な義務感に駆られていろいろ見ておりましたが、“見なくてもいい”と気づくことでかなり楽になります。供給過多な現状ですが、そもそも全部見る必要はないんです。見なかったものは縁がなかった、そう割り切れば楽になります。食事のようにしなきゃいけないものでもないので、自分が見たいと思える作品に触れることが大事だと思います。
とりあえず、個人的に初見の早送り視聴は「食事でも栄養補給でもなく試食である」ということは書いておきたかった。わかりやすく言うとAVのサンプル視聴ですね。